【感想・ネタバレ】教科書だけでここまでできる！ 最強の英語授業のつくり方のレビュー

大塚謙二

日々の英語指導の根幹、要は、「教科書の使い方」にあり！ 現場の英語教師の一番の悩みであるという教科書の使い方、本文の扱い方はもちろんのこと、本文を活用した英語力のアップのさせ方など、毎日のカリキュラムの中で無理なく実践できる英語授業のつくり方とその工夫、生徒の意欲・やる気に火をつける指導のコツが具体的に学べる本書。一斉型だけではなくアクティブ・ラーニング型授業も想定した授業づくりの方法もフォロー！

[ブクログ · ★★★☆☆]

本書で主張していることは新学習指導要領に準拠するかのように新しいパラダイムに則っていると感じる。しかし、この著者自身がオールドスタイルの中で様々なアイデアや教授法を提案してきた人だから（以前は大変勉強になったし、テストでの点数を上げるための知識は本当に豊富だと思う）、具体的な指導方法を語られると、本書の主張との間に齟齬を感じる。教科書は、もっと上手く使える。熟達した教師であればあるほど、教科書の深さと広さの中で自由に生徒を泳がせられる。そうでない教師は、内容がつまらないと文句を言う。自分がまさに、そうでした。