【感想・ネタバレ】三位一体のFXトレード理論のレビュー

あらすじ

手法の発見、手法の証明、手法の稼働。
この3つの一連の作業がトレードである。
◆あなたが「発見」し、「稼働」させている手法は、正しいと「証明」されているか?
ありがちな話であるが、「トレード手法こそが大事だ」と信じて疑わない人はとても多い。

確かに、トレード手法は大切である。だが、多くの参加者には「トレード手法がなぜ大切か?」についての理解が薄いように感じる。 「このトレードはするんじゃなかった」「利食いせず、もっと伸ばせばよかった」といった声をよく聞く。

なぜ確立されたトレード手法があるにもかかわらず、こうした声が出るのだろうか? 結局、そのトレードのプラス・マイナスの結果にしか興味を持たないが故に、そのときどきでルールを変え、思いつきでトレードしてしまっているのだ。

このようなエントリーと決済にまつわる、皆が「トレードだ」と勘違いしているであろう行動を本書では「稼働」と言い換えている。また、トレード手法のことを「発見」と言い換えている。

もうひとつ、本書で出てくる単語に「証明」がある。この「証明」とは検証のことを指す。実は、この証明をおろそかにしている人が多い。「発見」した手法が正しく機能するかどうかを「証明」しなくては、本来、「稼働」させることなどできないにもかかわらず、だ。

トレード手法を「発見」し、それが正しいものなのかを「証明」し、正しいものと証明された後で、それを明日も、明後日も、1年後も、「稼動」させていく。この一連の流れがトレードなのである。「正しい」と証明された手法をひたすら繰り返していくのである。

本書では、私自身が「発見」したトレード手法とその根拠について書いた。本書に記した内容のほとんどは「それ」なのだが、著者が本書を通じて読者に伝えたい本当のメッセージは「それ」ではない。 「発見」「証明」「稼動」。どれかひとつが欠けていてもトレードとして成立しない。この一連の作業が必ず求められる。“そのこと”を伝えたい。

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王道をゆく手法

今回、とても良い本にであったと感じた。チャートの右側を予測するのではなく、ついてゆくという考え方。そして小さく利食いをしながら、利益を伸ばしてゆく手法。頭としっぽは、くれてやれ…相場の世界ではよく聞く言葉であるが、実践することは難しい。いままでは、どこで利食いするかと悩んできたが、本書を読んでとても参考になった。何度も読み返して理解を深めたい良書。

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2023年04月30日

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