【感想・ネタバレ】愛溺【イラスト入り】のレビュー

あらすじ

兄貴との最後の夜に挑発され――。絶対服従と決めた兄貴の体に想いの丈をぶつける機会を得たヤスは、求められるまま彼のいやらしい孔にぶち込み、今夜だけは、自分の女にできたことに悦びを見出すが……。大人気アンソロジー「エロとじ」収録作のヤクザもの「兄貴とヤス」をはじめ、淫らで奔放な叔父に性の手ほどきを受ける甥の背徳の愛「潮騒の褥」他1編に、「兄貴とヤス」のその後を描いたノベルズ書き下ろし作品も収録。(※本書収録の「兄貴とヤス」は、電子配信中のビーボーイデジタルノベルズ「兄貴とヤス」と同内容のものです。)

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Posted by ブクログ

2007年「エロとじ♥」収録の893もの「兄貴とヤス」、2011年小説b‐boy収録の「潮騒の褥」、2005年BEaST収録の「一度だけでも」に、「兄貴とヤス」の後日談書き下ろしをまとめた短編集です。分厚いですが読みやすいです。
ちょっと懐かしかったです…!

「兄貴とヤス」は893もの。前は鹿乃しうこセンセのイラストだった(と思う)のでヤスが昭和の硬派な男ってイメージで読んだけど、今回水無瀬センセのイラストだとヤスが大型わんこってかんじで、こちらも楽しめました。
ヤスが羽鳥に絶対服従で限界まで我慢してるのに、胸キュン。
羽鳥もなんだかんだ兄貴風吹かせながらも、結局全部許してるのがたまりません…!男前だけど色っぽいんですよね~
書き下ろしがよかったです。ヤスがますますヘタレわんこでかわいい!羽鳥が思った以上に相当エロい嫁さんになってて、これはヤスも歯止めがきかなくなるよねとニヤつきました。

「潮騒の褥」は、打って変わってシリアスな叔父と甥との背徳愛。雑誌で読んだ時には退廃的な雰囲気で、静生の奔放な性愛が苦手だったけど、今回読み直したらイラスト効果なのか静生が愛に飢えてる子供のようでかわいくて、また違った印象を持ちました。

「一度だけでも」は、広告会社を舞台にした先輩上司と彼をひそかに恋する部下との切ないすれ違いラブでした。王道なんだけど、かなわぬ恋に悩みながら彼のためにも仕事を精一杯やり遂げようとする唯川が健気で目が離せません。

英田センセの初期作品を楽しむのに絶好の一冊でした。
心情が細やかに描かれていて入り込めます。
センセはエロ的な描写は淡泊かなと思い込んでたけど、こうして昔のを読むと、けっこうどーんとエロ特化で、意外にHでしたね~ww
新作も待ってます!!

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2016年03月21日

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