【感想・ネタバレ】殺人者志願のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

200万円以上の借金を肩代わりする代わりに殺人を依頼された若夫婦。借金が帳消しになるのならと軽い気持ちで引き受け、ターゲットの身辺調査を行い偶然ターゲットの住むマンションの隣の部屋が空いたことからそこへ引っ越し、徐々に交流を深めていく。
状況が全て揃い、あとは決行するだけとなったが、やはり殺人という事の重大さに気づき実行ができない。準備した後片付けをしに、ターゲットの部屋へ合鍵を使って入ると、そこには依頼者が死んでおり、睡眠薬で眠らせておいたターゲットは消えていた。
パニックになり一度自分たちの部屋に戻り、しばらくしてターゲットの部屋に戻ると、今度は依頼者の死体が消えており、さらにその部屋に閉じ込められてしまう。なんとか窓から自分たちの部屋へ飛び移ろうと試みるが無理。そんなこんなしていたらドアが開くようになっており、慌てて自分たちの部屋に戻ると、今度は依頼者の死体がバスルームに放置されていた。
いったい誰からそんなことをしたのか、ターゲットはどこにいるのか。後半から急展開。

読み始めは主人公の若夫婦の頭の悪さにうんざりして途中でやめようかと思ったが、ターゲットを殺す日までたどり着くと後は早かった。斬新なトリックではないけれども実現可能なリアリティがある。
最後はハッピーエンドなのだが、正当防衛とは言え人を殺してしまった人や、やむなくとは言え死体遺棄をした若夫婦など、のほほんとしていて良いんだっけという感は残る。

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2020年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

岡嶋二人によるミステリの佳作。
隆友と鳩子のもとに、鳩子の親戚筋に当たる宇田川から「ある人を殺して欲しい」という依頼が入る。ふたりはサラ金などへの借金の肩代わりに殺人の依頼を受ける。やがて、対象である美由紀の隣の部屋に移り住むことに成功し、殺人の機会を待つことになる。
途中までは馬鹿っぽい隆友と鳩子の会話に若干辟易するが、殺人を実行しようとする辺りから物語が一転、スリリングに展開し始める。
自分たちが殺そうと思った相手を結局殺すことができず、二人して泣いてしまう辺りはなんだか妙にリアリティがあり、人殺しのハードルの高さを思い知らされる。一方で、その後の展開では隆友が妙な頭の冴えを見せ、徐々に真実に近づいていく。
ラストは確かに話はつじつまが合うものの、何ともしっくり来ない感じがやや消化不良気味か。ただ、救いのないラストになっていないことが読後感をよくしている。

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2014年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2017年18冊目。
岡嶋二人作品の中ではまぁまぁ。主人公の2人のキャラクターがあまり好きではないのを差し引いても、この先どうなってしまうのだろうとハラハラドキドキしながら読み進めることができた。
ただ、ラストがなぁ・・。ハッピーエンドに越したことはないのだろうけど、自分を殺そうとした相手を許せるものかとスッキリしない感が残る。
電話喫茶なるものを初めて聞いてそれはそれで衝撃だったw

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2017年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の二人が金銭苦から殺人を請け負ってしまうが、どうしても殺せずオロオロする。なのに殺してもいないのに、死んでいたり、違う人の死体になったりするドタバタ劇。岡嶋二人の作品はもう少し登場人物のキャラクターが磨かれているのに、今回はちと不自然なため、感情が入っていかない。

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2012年04月21日

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