【感想・ネタバレ】扉守 潮ノ道の旅人のレビュー

あらすじ

古い井戸から溢れだす水は≪雁木亭≫前の小路を水路に変え、月光に照らされ小舟が漕ぎ来る。この町に戻れなかった魂は懐かしき町と人を巡り夜明けに浄土へ旅立つ(「帰去来の井戸」)。瀬戸の海と山に囲まれた町でおこる小さな奇跡。著者の故郷・尾道をモデルとし、柔らかな方言や日本の情景に心温まる、ファンタジックな連作短篇集。広島の魅力を描いた本を、地元書店員が中心になって選ぶ賞として立ち上げた広島本大賞、第1回受賞作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

こういう不思議なひとたちが出てきて余韻を残していくようなお話が大好きです。
今後までは書かれずにご想像にお任せされるような最後がまたあとをひかれます。
あのひとはピアノを弾けるようになるのかなとか、これからもちょくちょくあの子は店に現れるのかなとか、引き続き不幸を叩き出してるのかなとか。
このシリーズに続きがあるのかわかりませんが、あれば読みたいです。

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2020年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の故郷尾道をモデルとした潮ノ道という町を舞台に紡がれる7編の連作短編。
不思議な力が集まるとされるこの町に住む住人達と、人ならぬ存在が織り成す煌めく物語。
満月の夜に亡き人を乗せて白い小舟が帰ってくるという言い伝えを描いた『帰去来の井戸』、切なる祈りが心に響く『ピアニシモより小さな祈り』が特に良かったです。
『桜絵師』は今この桜の季節に読めて良かった。
物語にただ一人共通して登場する、飄々とした物腰で物語に彩りを加える持福寺の住職了斎がまた何とも言えず良いです。
シリーズの構想もあるようですので楽しみに待ちたいです。

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2013年03月29日

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