【感想・ネタバレ】夏の前日(3)のレビュー

あらすじ

絵を描こうと思う。いや、絵が描きたい。――自分が何をしたいのか分からなくなり、画が描けなくなっていた美大生・青木哲生(あおき・てつお)。美大予備校の講師バイトをしたことで、夢中で絵を描く学生にふれ、再び絵に向かう。ヒントは「はなみ」。彼女を見ていると、良い絵が描けそうな気がする――。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

これはもう。なんと言ったらいいのか。

哲生の「はなみ」への執着にハラハライライラとさせられながら「こんにゃろう」と思っていたのに。

「想像の人だけでいい」と思っていた「はなみ」が華海として存在することになった時、「どうして…」と苦しそうにしている哲生を見て、何だろうこっちにまで伝わってくる重さは

海に行く時に「(画材は)忘れた」と言った時の哲生の表情が、うまく笑えてないというか自嘲というか、もう何とも言えなかった。

うまくかけそうだと思っていたそれがこんな形になって、哲生は絵も描けなくなってしまうんじゃなかろうかと不安になる。
ここはもう晶に頑張ってほしい。(元々晶を応援してはいたけど)

だからといってずっと暗い展開なわけではなく、ストッキング(しかも黒)に興奮するとか、そしておまけの「にゃつの前日」も含め本当に面白くて、この巻でさらに好きになった。

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2012年06月08日

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