【感想・ネタバレ】小説家になる! ――芥川賞・直木賞だって狙える12講のレビュー

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Posted by ブクログ

小説家志望の読者向けに、章毎に題材となる小説を選び、小説の引用をしながら、丁寧に小説表現の説明をしている。
なるほど、こういう視点で読むと小説の奥深さがよく分かるのだな。という指摘が多々。

なるほどと思ったフレーズは以下。
・説明や描写ではなく、アクションで示す。
・小説家は会話を巧みに書く能力がないといけません。
・普通、風景描写は視角を通すものですが、優れた風景描写は実は五感を総動員します。
読んでみたいと思ったのは、
パトリシア・ハイスミス→卑屈な男性と気の強いいじわるな女との組み合わせ。女性作家ならではの女性への厳しい目線。(でも作者は女性好きとのこと)
丸山健二「夏の流れ」→的確に、平明に文章を表現する。
川端康成「眠れる美女」→フェチも極まり、恥ずかしげもなく自分の欲求を表現すれ立派な芸術になることのおどろき。

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2017年07月01日

Posted by ブクログ

 これでもか、と言うほどの技術論が詰め込んである。驚くべきは、著者の読解力、分析力だろう。
 実際にこの本に書かれてあることをもれなく実践できる人がいるなら、直木賞候補にノミネートされるか、もしくはすでに受賞しているはずだ。それほど理想的ともいえるレベルの技術が並べたてられている。
 筆力に頭を悩ませている人が読むと、絶望するかもしれない。しかし、あえてそこで手に取る勇気を見せられる人こそが大きな一歩を踏み出すことができる存在なのかもしれない――と前向きっぽく締めておこう。

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2012年05月05日

Posted by ブクログ

新刊を読むとしても文庫だという。ま、いいや。これは面白い本ですね。小説家になるための本と同時に、ダメ小説がどうダメかが説明できるようになる本。無意識に分かっていることが中心なのですが、改めて解説されるとなるほどの連続。すごく分かりやすく書かれているから、誰でも読める。

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2009年10月04日

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