【感想・ネタバレ】ビジネス・インテリジェンス 未来を予想するシナリオ分析の技法のレビュー

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Posted by ブクログ

もっと注目されて研究、出版が増えてほしい。
産業スパイとかそんな話ではない。
ビジネスにおける情報をどう収集して
行動のためのインテリジェンスを生成するか。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

経営分析部門に携わり始めた上で、模索的にひっかかったキーワードであるビジネスインテリジェンス。様々な経営学の手法を用いて、組織の現在と未来を分析する手法に、営利企業だけでなく、非営利組織にも転用できるのではないかと考えている。

入門書的な内容であった。より深く調べていきたい。

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2013年10月27日

Posted by ブクログ

知り合いからのお奨め。

タイトルは「ビジネス・インテリジェンス」ですが、本文中には"BI: Business Intelligence"という言葉は全く出てこずに、代わりに"CI: Competitive Intelligence"が出てきています。BIを顧客分析や売上分析についてのデータマイニング的なイメージを持っている(私がそうでした)と違うんじゃないかという印象を持つのではないでしょうか。
BIの方が言葉としてはニーズがあるので、タイトル付けとしては少々姑息では?

内容は、ファイブフォース分析、フォーコーナー分析、戦略マップ、などの分析を行い、競合仮説分析の検証のための情報(Information)を集めて、最終的にIntelligenceにする、ということです、簡単に言うと。ただ、いわゆる仮説思考というものではなく、逆に検討の最初からできるだけ多くの仮説を検証の俎上に上げるべきだという立場に立っています。
こういう業界を含めたシナリオ分析って、やらないといけないんだろうなといいながらも実際の出力がマネジメント層に上げて、それをきちんと受け取るというのは難しいんでしょうね。
本の中にも"各社のCI部門"というような言及がありますが、割と大きなうちの会社にはこれに相当する機能ってあるんでしょうかね。

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2009年12月26日

Posted by ブクログ

章建てというか、文章というか、なんとなく欧米風な書籍だと感じた。
翻訳本か?と思ったが、そうではない模様。
とりあえず事例はすべて国外のものです。

インテリジェンスの定義「意志決定で使用される知識」が明確で分かりやすい。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

CI(Competitive Intelligence)についてシナリオ分析の事象を筆者の視点で展開されている。その時代にあったシナリオ分析が立証されるのだろうけど何年も後に読み返しても役に立つような気がする。正直、スケールが大きくて良く分かっていないかな。フォルドの定義の「判断を可能とするまでに分析されたインフォメーション」というのにビビッときた。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

自社を徹底的に知るところから始めるべき
自分を知る3段階のアプローチとは、
1.ファイブフォースで自社を業界の中に位置付け
2.グループマッピングで自社を競争の中に位置付け
3.フォーコーナー分析で自社の戦略ルーツを知り、ブラインドスポットで自社の盲点を知る
自社の利害にかかわる未来のみ考える
未来予測の精度を上げるには、最初にシナリオを出し切る

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2016年09月10日

Posted by ブクログ

主にCI(Competitive Intelligence;競合インテリジェンス)の観点から、ビジネス界やテロ・災害などの分野におけるインテリジェンスを解説する本。CI部門の立ち上げ方とか、競合仮説分析の方法論とかが書かれており、内容は経営者向けかも知れない。私が読んでも何をどうしたらいいのやらって感じ。ただ、こういうことを知らずに「データ分析」や「ビッグデータ」について語ることって、本当はできないはずなんだけどね。

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2013年04月28日

Posted by ブクログ

■ビジネス・インテリジェンス

A.近年のグローバリゼーションの結果、マネジメントが予想できない出来事によって、企業の地位が脅かされることが増え
ている。このため、CI においては特に「早期警戒」の重要性が高まっている。

B.早期警戒の最終目標は、未来を予想することである。自社を知ったならば、次の要領で、未来を予想する。
・「自社の利害に関わる未来」に関するシナリオを、できるだけ多く作成する。
・できたシナリオのうち、どれが実現しそうかモニターする。
・予想の精度を上げるには、各々のシナリオを裏づける情報よりも、否定的な情報を重視して、シナリオを絞り込む。

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2013年02月25日

Posted by ブクログ

はじめてBIの本を読みましたが、下記の内容が印象的。BIって何?という状況で読んだので十分得るものはあった。

■インフォメーションとは?
→単なる情報
2010年度のX社の社員数が1,000名
2011年度のX社の社員数が800名

分析の基本は「比較」

【200名減っている】という事実に対して、その理由となる
仮説・シナリオを考える。または他のインフォメーションを
集めてその理由を探る


■インテリジェンスとは?
→インフォメーションを分析した結果、『行動・判断ができる状態の情報』のこと

例えば、インテリジェンスを経営陣・上司に報告した場合
『そうだったのか!』といわれるのが理想
『なるほど』くらいでもまだアリ
『ふうん』あたりはちょっと怪しい
『それで?』となると、インテリジェンスの名に値しない情報である可能性大

要するに、BIとか言っておきながら、ただのインフォメーションに過ぎない、ということに陥っていることもあるよ、と教えてくれる本。

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2011年12月26日

Posted by ブクログ

CIという言葉を聞いたことがあるだろうか。

これは、あの広告業界などでつくられる企業マークや
ブランド戦略、企業の理念を表すコーポレート・アイデンティティ
とは違う。

競合インテリジェンス(Competitive Intellingece)
のことである。競合と聞くと、競合他社に関する情報と
われるが、これは違うようで、競争上有利になるあらゆる
情報を集め、分析した知識としてのインテリジェンス(知能)
をさす。

このインテリジェンスは、行動を起こすために参考となる知識であり、
ただのインフォメーション(情報)とは違う。

それは、集めた情報を分析し、仮説(シナリオ分析)を
つくり、その情報が最終的な判断になるからである。

このインテリジェンスという考え方は、今後のビジネス
での決断に重要な位置づけとなるため、取り上げてみた。

たとえば、今政府は、不況対策に一時的な給付金を出す
ことを決めてしまった。小泉元首相や野党などは反対して
いたわけだが、国民の税金を活用するには一番有効な対策を
実施する必要がある。

そこで、競合インテリジェンスの考え方が背景にあれば、
事前にさまざまな仮説をたてることが可能だ。
民意の反映しない決断は、まだ仮説づくりが甘いといえるようだ。

この本の中で、有効な戦略は、「そうだったのか!」と
思わなければ有効な戦略とはいえないとしている。

さて、それではこの本の中でのポイントを上げてみよう。

○インテリジェンスは利益を実現する知識である。

企業や個人は、得をするために動くことを判断の基準にしている。
たとえば、その行動により金銭的な利益になったり、
あるいは目には見えない徳や名声になったるする場合もある。

インテリジェンスとは、“利益を実現する知識”と言い切って
いる。なるほど、ただ情報を集めただけなら、それは
インフォメーションであり、その集めたものから得する
場合はあまりないだろう。

その集めた情報を加工したり、編集し、自分なりの仮説を
たてて提示した場合、それはある面では得になる場合がある。
このようにただの情報をインテリジェンスに高めることが
できれば、有効な判断材料になるのだ。

情報は、ただ集めても意味がないということだ。

○「自分を知る」がインテリジェンスのはじめの1歩。

自分を知ることは、簡単なようで、実は難しい。
過去の成功体験があればあるほど、自分はこういうものだ
という信念体系が出来上がってしまっているからだ。

しかし、実態は、年々売り上げが下がってきたり、
顧客離れが進んでいたりする。

そこで、その原因を突き止めるために徹底して調査
する必要がある。まず、自分を知らなければ、正確に
競合と比較することもできないため、まず知るための
分析手法を紹介している。

○ファイブフォース分析
○グループマッピング
○戦略キャンバス
○フォーコーナー分析 など

このような分析手法を事例とともに紹介しているので、
わかりやすい内容になっている。


○自社の利害に関わる未来を考える=シナリオづくり

さまざまな分析手法から自分を知ることで、
強い自分、弱い自分が浮き彫りになった。
そこで、一番大事なシナリオをつくっていくことになる。

あるインフォメーションを元に、それについての
シナリオをつくり仮説1、仮説2、仮説3と考えていき、
すべて出し切ることを勧めている。
(インフォメーションと仮説を突き合わせマトリックスにする)

その仮説は重複していたり、影響が小さい場合もあるので、
出された仮説をさらに吟味し、絞りこんでいく。
そして、最終的には、自社に与えるインパクトを分析する
ためのインパクト・マトリックスという手法で、
シナリオの脅威度を判断していくことも勧めている。

私は、イト(意図)コト(事)が大事だと考えている。
ある企画を実現する場合、その企画を実行するために
得する関係者がいる。そして、その企画背景には、
必ず意図がある。企画が実現することで、何らかの
メリットを傍受できるので実施しているのだ。

そこで、重要となるのが、本当に実現できるか
どうかのインテリジェンスだ。日本国や企業は、
まだまだ情報の有効な活用のしかたができないため、
世界の中でも遅れている。

インテリジェンスを核とした情報提示ができれば、
日本の将来像も見えてくるのかも知れない。

日本の未来が見えないと思うのは、私だけ
ではないだろう。

まずは、個人ベースでも、インテリジェンスの考え方
を身につけ、仕事に活かしていただきたい。
最初に学ぶ書籍としては、有効だと思います。
企画、マーケ担当、経営者以外の方にも、
ぜひ、お勧めいたします。
情報の価値に対する考え方を変えてくれる
かも知れません。

それではまた、スズセンでした。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

情報収集→データ分析→知識化→戦略化、という流れをきちんとおさえたい。著者は日本人だけど日本の事例を紹介していないのが気になる。日本にも良い事例があると思うのだが。

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2009年10月07日

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