【感想・ネタバレ】怪異ー百モノ語ー 僕が君に語りたい百の怖い話のレビュー

あらすじ

”モウドウニモナラナインダッテ” ――気付けば巻き込まれている

「見切れ幽霊」「廃墟の仏壇」「トイレの○○さん」「捲れたポスター」「スズリバコ」などなど
語り手が収集した場所も、時間も、怖さも全く異なる百の怖い話。
そして断片的に語られる語り手が体験した出来事。

それが一つの像を結ぶとき、君が出会うものとは――。

第9回カクヨムWeb小説コンテスト <ホラー部門>特別賞を受賞した椎葉伊作による、口語口調の百の怪談ショートショート集!


1話 見切れ幽霊
2話 瞬間の幽霊
3話 降りてくる死体
4話 無人のダム
5話 廃墟の仏壇
6話 家鳴り
7話 ガラケーの画面から
8話 ドアノブの異音
9話 白いシャツ
10話 発端
11話 藁と釘
12話 見られたくない
13話 忌み数
14話 錦鯉
15話 生霊の行方
16話 視線の気配
17話 手作りの石垣
18話 泥の足
19話 天井からする音
20話 親友の家
21話 踏切の供え物
22話 ビルの風
23話 窓の子供
24話 赤レンガの呪い
25話 カーナビ
26話 現在地
27話 骨壺
28話 換気扇の網目
29話 ボールプール
30話 すれ違い
31話 線香の様な臭い
32話 咳の音
33話 ソロキャンプ
34話 揺れる背中
35話 体育館の夢
36話 溝の女
37話 掴まれるトイレ
38話 焼却炉のおまじない
39話 染みの形
40話 親友の行方
41話 埋めた犬
42話 視線の先
43話 おしゃべりインコ
44話 コックリさんの正体
45話 恨みの念
46話 流れ着くもの
47話 台風の海
48話 花投げの儀
49話 水の跡
50話 親友の声
51話 埋まっているトンネル
52話 トンネルの人影
53話 体育倉庫の声
54話 幽霊の姿
55話 冷蔵庫の中身
56話 トイレの〇〇さん
57話 三番目の個室
58話 認識できない姿
59話 防空壕の奥
60話 再会
61話 山のジュース缶
62話 成れの果て
63話 赤い実
64話 やまびと
65話 枯れ井戸の山
66話 上司の卒アル
67話 イヤホンのノイズ
68話 チャンネル
69話 レーダー
70話 豹変
71話 真夜中の来客
72話 もう一人の彼氏
73話 影の正体
74話 恩師の顔
75話 ピザ
76話 歩道橋の女の子
77話 ラジカセの声
78話 捲れたポスタ
79話 二人死んだ部屋
80話 懺悔
81話 菊の間
82話 リビングの姿見
83話 廃墟の人形
84話 首の写真
85話 アカイさん
86話 大小の手形
87話 半年もたない部屋
88話 火葬場の絵
89話 小さな人間
90話 友情の果て
91話 ユリエ
92話 水底の祠
93話 井戸の災い
94話 魔窟のビル
95話 守護霊の仕業
96話 水と化して
97話 義母と柿の木
98話 鬼のミイラ
99話 スズリバコ
100話 百モノ語

椎葉伊作(しいばいさく)
『オウマガの蠱惑』にて第9回カクヨムWeb小説コンテスト <ホラー部門>特別賞を受賞し、同作でデビュー(KADOKAWA刊)。田舎を舞台にしたホラーやミステリを多く発表している。虫や水辺の生き物が好き。


※この商品は固定レイアウト型の電子書籍です。
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
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Posted by ブクログ

ネタバレ

百物語の一つ一つがほぼ孤立して読みやすかった!

終始、主人公男性の語り口のみで進んでいくため
各物語に集中して読み進められる。
また、主人公視点の怪異に対する疑問などが
端々に投げかけられている部分は、
個人的にも考えるきっかけとなり興味深かった!

最後はまさかのエイリアン的怪異で驚愕ッッ
主人公が語っている相手は、
読者ではなくしっかり聞き手がいたんだね。

書き下ろし短編は、ある意味ハッピーエンドで、
ホラーとしては珍しいかもと思いつつ楽しめた!
しかも、祓う方々のキャラがかなり好みで、
シリーズ作品として祓っていくストーリーを
読んでみたいなぁ〜と思うのであった…!!!







0
2025年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

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実話怪談がこの中にひとつ紛れているそうだ。
最初は百物語を普通に行っていると思いきや、途中の主人公目線が徐々におかしくなっていくので普通の語り部ではないと分かってくる。そこがゾワゾワしつつ、何が起こっているのかページをどんどんめくるしかない。
印象深いはなしは『やまびと』『捲れるポスター』『水底の祠』で特に作者さんも後書きに書かれているように『捲れるポスター』はじわじわした怖さある。壁を伝ってポスター捲って後ろからのぞき込む女とか怖いしかないやん!ってなる。一話のみ実際に経験したはなしって、百話も怪談を重ねたらホンモノが紛れ込むのでは??とやはり考えてしまうし、怖い話が好きなひとが世の中にこんなに存在してるし怪異はあちこちにあるけどいったい何処から怪異はやってくるのかと考え出したら、異界って普通に存在してて見えないようにされているのではとワクワクしながら読み終えたのでした。とにかくボリューミーでありがとうって気持ちです。もう一冊の作者さんの本も読んでみたい。 

0
2025年05月17日

Posted by ブクログ

私は最後の気持ち悪い感じ好きだけどなー。
作中の相手に語りかける感じが若者前提だったからアラフォーの私は共感しかねた。アラフォーでも怖い話好きなんですw
短い話の連続で読みやすかった。

0
2025年12月02日

Posted by ブクログ

60冊目『怪異ー百モノ語ー 僕が君に語りたい百の怖い話』(椎葉伊作 著、2025年5月、マイナビ出版)
いわゆる「百物語」。100個の怖い話が収録されたショートショート集であり、10話ごとに語り手の実体験が断片的に語られ、最終的に何故彼が百物語を行っているのかが判明する。
割とベタな怪談話が揃っているが、オチは『ジョジョの奇妙な冒険』みたいなトンデモな展開。
帯についているQRコードを読み取るとおまけが読めるがこれは蛇足の一語に尽きる。

〈モウ、ドウニモナラナインダッテ〉

0
2025年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 読み終わって怪異って何を目的としているのだろう。恨みを晴らす?驚かす?自己顕示欲?。とつらつらと考えながら百も読めばお腹いっぱい。満足満足でした。幕間の語り人がだんだん不穏になっていくのが一番怖かったかも。ラストは怪異は伝染する?みたいなことかな。

0
2025年06月05日

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