【感想・ネタバレ】笑うカイチュウのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「私は猫になりたかった(西江雅之著)」以来、学者の書いたもので面白いものに出会ってなかったが、これは面白かった。
最初の話が「カイチュウの卵とじ」。タイトルで度肝を抜かれる。
「寄生虫がアレルギー反応を抑える」という話は、医学界に一石を投じるものだと思うし、「セックスの氾濫が男性を衰えさせる」というのは現代の日本に対して警鐘を鳴らすものだろう。
「住民をいたずらに不安に陥れてもいけないが、恐ろしい病気にかかるという不安も伝えなければならない」と、寄生虫による病気について語った部分は原発事故の自治体の対応を連想させる。
「最近の医学の進歩で、多くの薬を使うようになったことが、人の免疫能を低下せてている」という記述も印象に残った。
一読に値すると思う。

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2013年03月28日

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