【感想・ネタバレ】なぜ、あの人との会話は嚙み合わないのかのレビュー

あらすじ

【内容紹介】
読み解くカギは、「具体」と「抽象」。
「頭のいい人」ほど気づけない、
〝嚙み合わなさ〟の正体と解消法!

聞いていることにきちんと答えない。
具体的な策を決めたいときに問題提起ばかり。
主題とは別の感情的な意見が飛んでくる。

そんな「嚙み合わない会話」はどうして起こってしまうのか。そして、どうすれば改善できるのか。
本書では、この原因や対策を詳しく明らかにしていきます。

会話の嚙み合わない困った〝あの人〟に直面すると、つい「性格に難あり」「やる気がない」などと決めつけてしまいがちですが、じつは“思考のスタイル”が違うだけ。
具体性を重視するタイプなのか、抽象的に物事を捉えるタイプなのか。
その認識のギャップを解消できれば、コミュニケーションは劇的に改善します。

著者は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科で学生満足度97%の大人気講義を受け持ち、コンサルタント時代には数々のプロジェクトを成功に導いてきた米澤創一氏。

絡まったコミュニケーションの糸を解きほぐし、そのまま編み上げて思考力まで高められる一冊です。

【著者紹介】
[著]米澤 創一(よねざわ・そういち)
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM研究科)特別招聘教授。京都大学経済学部卒業後、アクセンチュア株式会社に入社。日本におけるプロジェクトマネジメントグループ統括、SAPプラットフォーム統括、新人教育責任者、品質保証責任者、グローバルSAP組織における教育責任者などを歴任。2008年のSDM研究科設立時から教鞭をとり、物事を本質的な問題解決に導くための「本質思考」を用いてプロジェクトマネジメントを教える講義は学生満足度97%(満点の5をつけた割合)と圧倒的な支持を受けている。大学院教員のほか、講演・セミナー活動、プロジェクトマネジメントのコンサルティングなどに従事。一部上場企業での研修実績も多数。著書に『プロジェクトマネジメント的生活のススメ』(日経BP)、『本質思考トレーニング』(日本経済新聞出版)がある。

【目次抜粋】
■はじめに|なぜ、あの人との会話は嚙み合わないのか
■序章|嚙み合わない会話の〝正体〟

■第1章|具体的知識×抽象化能力=思考スタイル
・「具体的知識」と「抽象化能力」
・「具体的知識」のレベル
・「抽象化能力」のレベル
・組み合わせで決まる〝思考スタイル〟

■第2章|あなたの隣の〝困った人〟――思考スタイルとトリセツ
・レベル0を含む思考スタイル
・具体的知識レベル1×抽象化能力レベル1の思考スタイル
・具体的知識レベル1×抽象化能力レベル2の思考スタイル
・具体的知識レベル2×抽象化能力レベル1&2の思考スタイル
・レベルに偏りがある極端な思考スタイル
・〝困った人〟にはなりづらいが進化の余地のある思考スタイル
・高度な思考スタイル~レベルを上げればどんな人にも対応できる

■第3章|「具体的知識」「抽象化能力」を鍛える
・思考の「利き手」
・「具体的知識」の高め方
COLUMN:生成AI時代の「具体的知識」
・「抽象化能力」の高め方
COLUMN:生成AI時代の「抽象化能力」
・思考スタイルを高めるアプローチ

■おわりに|嚙み合わない会話は新しい理解への入口

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Posted by ブクログ

具体と抽象のレベルで話が噛み合わないことを説明していたのは目から鱗。

どうすればそれらレベルをあげられるかのヒントも書いてあった。

自分は具体レベル優勢であるが故に、話が脱線してしまったりするのかも…とこの本を読んでハッとした。

ところで、レベル4×4の返答は異次元すぎというか、長すぎるだろと感じた。
ま、実際は対話とか深堀のもとなされるのであろう。

0
2025年10月03日

Posted by ブクログ

具現化と抽象化を高め、掛け合わせて噛み合わないを減らす。

質問、相談しても的外れな方向に行ってしまう。本書はその要因として、具現化と抽象化という観点から対応策を提示してくる。 4段階(0も入るから正確には5段階)の掛け合わせで出される返答例、どれもあるなと感じながら見ていた(全部ちゃんと質問に答えてないのが気になったが)。

後半は、自分の具現化や抽象化能力を高める方法(特に抽象化)も書かれており、心がけていきたいと感じた。

0
2025年10月20日

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