【感想・ネタバレ】最初に探偵が死んだのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

遺産相続の遺言発表のために集まった一族。殺伐とした状態で、事件の抑止力のために呼ばれた名探偵。しかし探偵が最初に殺され、次々と殺人が起こってしまうというストーリー。

タイトル通り、ミステリーの土台を覆す設定がまず面白い!にもかかわらず、閉ざされた山荘での連続殺人というベタさが読み進めやすい。そしてもう一つ、死者の視点と生者の視点の二点から話が進められる。これがコミカルでまぁ面白い。

「設定」「駆け引き」「緊張感」「どんでん返し」が素晴らしい。つまるところ起承転結が素晴らしいということか。登場人物を騙し、読者を騙す、という流れが綺麗に決まったら作者は気持ちいいんだろうな。

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2011年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

蒼井上鷹は,たまたま本屋で見かけた「九杯目には早すぎる」をきっかけに読み始めた作家。読みやすい文章とヒネリの利いたプロットの作品が多く,かなり好きな作家である。
「最初に探偵が死んだ」は,探偵である笛木日出男が,最初に死んでしまうという物語。この「最初に探偵が死ぬ」という部分までヒネリが効いているという秀逸な作品だ。
探偵として山荘についてすぐに死んでしまった人物は,その直後に殺された健二に探偵として山荘に来た人物だと見破られる。
健二達は現世の者とはコンタクトできない「G」という存在になり,自分を殺した犯人を見つけるために捜査をする…という西澤保彦を思わせるSFじみた設定。
この設定をベースに,蒼井上鷹らしいヒネリの効いたストーリーが進んでいく
作家・星野万丈の莫大な遺産を受け継いだ内野宗也には,血の繋がらない養子達。その中で殺人事件が起きる。捜査をするのは笛木の知人である灰浦警部補。嵐の山荘型のミステリらしく,相続人である養子達が次々と死んでいく。
その真相は養子達は実は全員星野万丈の実子であり,星野万丈の血を根絶やしにするために,内野宗也,その妻すせり,そして顧問弁護士の工藤久が協力して連続殺人を行っていたというもの。
探偵役の笛木を呼び寄せたのは,すせり達が,笛木のもとで助手として働いている八郎も星野万丈の子どもであると思っており,八郎を呼びよせ,殺害するためだった。
八郎はなんと,笛木を撲殺しており,笛木として山荘にやってきていた。山荘で最初に探偵役の笛木が死んだと思っていた人はここでガツンとやられる。山荘で笛木として死んだのは八郎であり,笛木はもっと早くに,八郎に殺されていたのだ。まさに,「最初に探偵が死んだ」である。
最後の最後は,灰原刑事の活躍により,樹里という少女の命だけは救われるという形で終わる。
読みやすい文章,ひねりの効いた(ひねり過ぎの?)プロット,そして魅力的なキャラクターと,さすが蒼井上鷹!といいたくなるほどの極上のエンターテイメント。
★5とするには,もう少し心に響くものが欲しい。とはいえ,文句なしの★4。

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2015年09月23日

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まぁ、こんなミステリー 読んだことがないな・・・ もちろんミステリーなので内容に触れるわけにはいかないが、タイトルが秀逸というかすべてを指している・・・

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2011年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『4ページのミステリー』から読み始めた蒼井上鷹さんの作品。
もうこれはタイトルで買っちゃいました。だって
最初に探偵が死んじゃうんですよ!過去にもそういった作品が
あったかもしれませんが、気になって買っちゃいましたねぇ~
でも最初に探偵が死んじゃったからといってその探偵が
無能だった訳ではなく、そのへんも序盤で名探偵っぷりが
ちゃんと描かれていました。最後のほうは急展開の
連続でしたが、なかなか楽しく読めました。ほんとに最後の方は
いい意味でも悪い意味でも『え゛ぇ~』ってなりましたねぇ。

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2012年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルにつられて衝動買い。

登場人物のキャラクターが面白く最後まで飽きずに読めた。
しかし、ラストに向けて新事実が続々出てきて「何でもあり」的な展開になるので好き嫌いがあるかもしれない。

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2012年02月19日

Posted by ブクログ

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タイトルと帯に書いてあった「仰天の展開」からイメージしていたのとは違って、ちょっと違和感。探偵が物語自体からフェイドアウトするわけじゃないし(まあそれが後半に必要になってくるものの)仰天感は薄かったかなあ。


ミステリを推理しながら読めないタイプだから、偉そうなことは言えないんだけども。

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2011年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリーにある凝ったトリックはありませんでしたが設定がとにかく濃かったです。
探偵役が一定の範囲内しか動けないという設定は面白いなーと感じました。
強制的安楽椅子探偵というか。ミステリーもので幽霊等が出てくると萎える方なのですが、あまり違和感はありませんでした。ただラストの大所帯ぶりにはびっくりです。そして冬樹仲間はずれにされて可哀そうに…
あと読者が犯人当てをするようなミステリーではないなと思いました。

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2011年11月08日

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