感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
大人だから悩む、という少し切ない話。
大人だし、相手は結婚しているし、子供みたいに我が儘を言わず、ちゃんと割り切らなきゃ…そう葛藤する主人公のいじらしさが可愛かったり切なかったりした。
本当は離婚しているんだよ。というのを知ってる読者としてはじれったいっちゃあじれったい。
嘉悦さんからの愛情に甘えては駄目だと突っぱねているシーンは、鈍感過ぎる!とイライラしたが、最後は甘くハッピーエンドで良かった。
崎谷先生らしい優しい主人公でした。
Posted by ブクログ
湘南のカフェレストランの雇われ店長・藤木聖司には、十九歳の時に一方的に、恋人へ別れを告げた過去があった。
それはエリートへの道を約束されている相手・嘉悦政秀の将来を思った藤木が告げた、あえて露悪的な別れだったが、その十年後、嘉悦が偶然、藤木の店を訪れたことで、ふたりは奇しくも再会してしまう。
だが「お前を忘れられなかった」と告げる嘉悦の左薬指に、藤木はプラチナのリングを見つけてしまう……
という話でした。
藤木は一方的に、振ってしまった嘉悦を今も引きずっていて、嘉悦との思い出の場所である湘南の店に勤めて、一人で思い出に浸り続けている。
そんなところに、嘉悦本人が現れて、再び藤木を口説き始める。
けれど、嘉悦の指にはプラチナのリングが光っていて。
藤木は奥さんに悪いと思いながら、再び動き出した嘉悦へ向かう気持ちを止められずに、嘉悦との逢瀬を繰り返す。
しかし、相手には家庭があるのだ、自分が一番ではないのだ、という罪悪感は次第に藤木を苛んでいって、徐々に不安定になっていってしまうというような感じで。
わかっていてもやめられない、というのの典型(苦笑)
でも、それだけ藤木の嘉悦を想う気持ちは一途で見てるこっちが苦しくなるくらいでした。
ひとりよがりでもいい、とても切ない物語が好きな方はぜひ。
もちろん、最後はハッピーエンドですが。