あらすじ
会社の書類を届けにきただけなのに……。森の奥深くの別荘で幸子が巻き込まれたのは密室殺人だった! 閉ざされた扉の奥で無惨に殺された別荘の主人、そしてそれぞれ被害者とトラブルを抱えた、一癖も二癖もある6人の客。犯人はこの中にいる──。犯人当ての「大きな森の小さな密室」。遺跡の発掘現場で発見されたのは、絞殺された若い女性の遺体。死亡推定時期は150万年前!? 抱腹絶倒の「更新世の殺人」。ミステリでお馴染みの7つの「お題」を天才殺人者やマッドサイエンティストなど一筋縄ではいかない探偵たちが解く。精密な論理が黒い笑いを構築する全7篇のミステリ連作集。
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Posted by ブクログ
色々と引き出しの多い作家さんですね。飛び抜けた物はないけど色んな種類の楽しめるミステリが書けるのは良いですね。登場人物たちも個性的で楽しめる。「バカミス」って作品でも本を投げつけるような作品ではなく、笑ってしまうような作品でいいですね。軽く読むにはちょうどいい感じ。古典とか固い本を読んだ後に気分を変えるにはいい。他の作品も読んでみたいな(笑)
Posted by ブクログ
感想
登録前
1どうして密室にしたかではなくどうして密室にしたのか
たしかに明らかな殺人を示している場合密室にするメリットは現実的には限られてくる
2氷のトリック
The王道ミステリって感じ
3めちゃくちゃ王道な安楽椅子探偵。好き
シリーズで読みたい(※シリーズらしい)
テンポがいい
読者にも推理できる可能性があるヒントを残してくれている
ただ犯人の「水の言葉だと思わなかったんですか?」笑っちゃった
思うわけないけどここでこの言葉が出てくるのって探偵役を心底バカにしてるか水の言葉云々に関しては本気で信じてるか……
4あえてバカミスを冠するに相応しいバカミス
まともな人が少ないとまともな人の方が狂人なの可哀想で笑う
5シグマ……
6日常ミステリだからほのぼのハッピーエンドとは限らない、ってコト!
Posted by ブクログ
クララ殺しやアリス殺しのような誰が誰なのかを論理的に推測するような話ではなく、それぞれのテーマに基づいて構成された世界観を楽しむお話のように感じる。
だからトリックがどうだとか、動機はなんだと言ったことをまじめに追求したくなる人にはあまり合わないのかもしれないが、どの話もメタ的で皮肉が含まれているような仕上がりになっている。