【感想・ネタバレ】銀輪の巨人 ジャイアントのレビュー

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Posted by ブクログ 2012年11月01日

朝日新聞の記者が書いた経営本なので、特段の深い分析はないが、十分な知識量と爽快な読後感。
日本の書籍では珍しい台湾の企業をその成り立ちから現在まで、技術の変遷と業界環境また日本の自転車産業との比較も網羅している。Giantというアジアでも有数なブランドを作り上げた企業とその創業者の理念を分りやすく伝...続きを読むえている。
Giantの成功は、技術へのこだわり、最初はアメリカのシュウィンOEMからスタートし、シュウィンが中国メーカーにもOEM先を広げると、自社ブランドの確立を目指す、そこではまだニッチ市場であった欧州のMTBをターゲットとし、素材はフルカーボンを先駆ける。中国企業が台頭してくると、より高級車にシフトし2000年代には単価を3倍程度あげることに成功する。その陰には台湾のMeridaや部品メーカーを巻き込んだAチームを作って台湾の自転車産業全体で危機脱却を目指した。その際にはトヨタの技術者によるリーン生産方式の導入もあった。現在ではGiantが先頭に立って、台湾を自転車文化の先頭を走る国にしようと、道路の整備やツアーの拡充を図っている。台湾一周は是非してみたいと思わせられた。

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Posted by ブクログ 2012年10月19日

スポーツサイクル世界一のメーカー「Giant」の創成を追いながら、スポーツサイクルの魅力と日本の抱える産業空洞化問題をクローズアップする良書。自転車を買おうと思っている人には、ぜひ読んでもらいたい一冊。プロジェクトXのようなストーリーなので、読み物としても面白い!

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Posted by ブクログ 2012年09月26日

購入書店:Reader Store; 読書環境:Reader PRS-T2; コンテンツ形式:XMDF

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Posted by ブクログ 2012年07月15日

面白くて一気に読んでしまった。

なぜ日本の自転車ではなく、ジャイアントに魅力を感じるのか。
これを見れば納得。
他のメーカーはもう追いつけないのでは無いのかと思うほどの真摯なまでの自転車に対する熱意。

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Posted by ブクログ 2019年05月24日

GIANTの勢いと、(自転車業界に限らないが)日本メーカー凋落のコントラストが悲しい。2トップが去ったらGIANTはどう変わるのだろうか。

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Posted by ブクログ 2013年03月13日

ジャイアント自体の、話としてはいまいち薄い。
ジャイアントを核にした、自転車産業の、日本と台湾、中国の歴史の動きと現状に至る分岐。それを語っている。
印象は薄い。

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Posted by ブクログ 2012年11月25日

ホリゾンタルなヨーロッパ車が大好きで台湾企業のジャイアントには少し見下しておりました。本書を読む事により次はジャイアントに乗ってみようと思いました。
創業者の自転車への変わらぬ熱い思い、ブリジストンを始めとした日本企業の勝機を逸したビジネスへの取り組みが良くわかりました。自転車の工程でカンバンを勉強...続きを読むしているなど具体的な取材で理解し易い内容でした。

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Posted by ブクログ 2012年11月16日

しずサイの古屋店長にいただいた本、やっと読み終わりました。
ビジネスとしての自転車だけではなく、自転車に愛を持って接して、そして世界一のメーカーになったジャイアント。
日本の自転車メーカーがいつの日か再生し、ジャパンクオリティでまた自転車を作れる日を祈って止みません。

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Posted by ブクログ 2012年10月16日

あまり期待しないで読んだが、日本人はアジアの他の国の人の成功事例はあまり好まないが、参考にすべきだなという感想をもった。数年前に中国の格力のサクセスストーリーを読んだかこれも参考になった。この著者の分析はやや薄べったいがインタビューを通じて生の声を拾い上げており成功している要点は十分につかめる。面白...続きを読むかった。

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Posted by ブクログ 2012年09月26日

台湾の自転車メーカー、GIANTのルポ。
70年代から現在に至る、産業構造の変化と、それに立ち向かうGIANT創業者のストーリーが興味深い。
東アジア各国の自転車事情にも触れていて、自転車産業や文化のアウトラインをなぞるにもとっつきやすい内容だと感じた。
ただ、この産業に関する分析はやや表面的という...続きを読むか、数字を追っかけたに過ぎない感じがあり、GIANTやシマノの持つ、自転車への情熱と絡めるにはやや突っ込み不足な印象も受けた。著者は新聞記者なのだが、良くも悪くもなるほど、記者か、という感じ。物語を紡ぐよりも、客観的なデータ分析に重きが置かれるのかもしれない。

その部分はともかく、自転車に乗ってみたい!という気持ちは強くなります。
大阪にもLiv GIANTができたので、ずっと気になってはいるのですが…。

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Posted by ブクログ 2012年07月19日

自転車乗りなら誰もが知っているGIANTに焦点をあてつつ、日本の自転車業界の問題点などについても描かれた本です。
自転車(特に完成車)でも車やバイクのように世界を席巻できる能力はあったのに日本メーカーが没落してしまったのは何故か?またGIANTやメリダなどの台湾メーカーが今の地位を築いたのは何故か?...続きを読むという点が特に興味深かったです。
サイクリストの聖地を目指してる各首長の皆さんは是非一読して欲しい、そして街づくりにも活かして欲しいと感じました。

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Posted by ブクログ 2012年07月08日

世界最大の自転車メーカー、ジャイアントの物語。
ひとつの企業の話だけではなく、グローバルな世界戦略を持てなかった日本企業への警鐘も折々混ぜている。
自転車メーカーに身を置く立場としては「?」という内容もあるが、真摯に受け止めなくてはと思う。

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Posted by ブクログ 2012年06月18日

いわゆるママチャリは乗っているが、この台湾の自転車メーカー「巨大機械工業(ジャイアント)」については全く知らなかった。ツール・ド・フランスにも参戦する軽く早い高級車を売っている。
「粗悪品」の悪評が一般的だった時代から、いかに世界に通じる企業に成長したかを紹介する一方、かつては隆盛を謳歌していた日本...続きを読むがいかに衰退したかを描く。ここは自転車に限った話じゃないけど。(部品メーカーの「シマノ」は頑張っている)
本としては、写真が多くて、取っつきやすい。

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Posted by ブクログ 2018年08月25日

台湾の自転車メーカー「GIANT」の創業者はどうやって一大メーカーを作り上げたかを描いている。日本の自転車メーカーが衰退している原因なんかもわかる。
まず道路交通法の整備がないと、日本ではロードバイクは一部の人の趣味を抜け出せないだろう。

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Posted by ブクログ 2015年07月08日

最近ジャイアントの自転車を買った。最終調整を待っている間何気なくとったのが本書だった。自転車購入の決め手はコスト・パフォーマンス。本書にはその秘密が詳らかに描かれている。決して順調なときばかりでなかったが、ものつくりのこだわりと経営戦略が効いたようだ。これは月並みの表現だが、同社が日本で展開している...続きを読む現状を見ればよくわかる。これからも楽しいんでいこう。

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Posted by ブクログ 2012年10月27日

 自転車と言えばやっぱりヨーロッパのブランドなわけで、台湾ブランドのGIANTではまだブランド力がないかなと思っていたけれど、性能を追求して自転車業界のてっぺんをとっていたんですね。
 ロードレーサーの美しさはホリゾンタルフレームにあるけれど、性能的に優れているスローピングを採用して頭角を表してきた...続きを読むっていうところがなるほど革新的な企業です。
 台湾の企業と言えば、最近は鴻海なんですが、元々台湾はOEMが盛んな場所だったそうで、GIANTもはじめはOEMから初めてノウハウを蓄積しながらブランドを確立したそうな。
 高価な自転車を買うときって、性能より好みを重視するからGIANTが性能を超えたブランド力を持てるかどうかでこれからのポジションが決まってきますね。

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Posted by ブクログ 2012年09月28日

 台湾のジャイアントができて、日本の自転車企業ができなかったことはなにか。中国市場で成功できたこと、ツール・ド・フランスで活躍して世界中に高級ブランドとしての知名度を上げたこと、スポーツ自転車の文化を広めて自ら市場を作り出したこと。日本メーカーは部品メーカーのシマノをのぞいて死屍累々。スポーツバイク...続きを読む市場が日本で育たなかったのは、道路事情もあるとは思うが、ガラパゴス的ママチャリ市場に甘えた結果という本書の結論もまた一理あるように思う。現在、家電で起こっていることの先取りが自転車市場で起こっていたという指摘は頷ける。読み心地は軽く、内容としてもわかりやすい。
 ただ、自転車乗りとしては、GIANTのスポーツ自転車の特徴などにもっと突っこんだ記述を期待していたので、そこらへんは物足りなかった。GIANTはなにより、「高性能で安い」。徹底した合理化や、規模の追究がそれを実現しているのだと思う。そのかわり、サイズが豊富でなく、スペック重視でなくカラダにあわせて買おうと思うとうまくいかなくなるというイメージ。そうした自転車がなぜ生まれるのか、会社の体質・姿勢などからもうすこし垣間見えると良かった。
 もうひとつ、GIANT製の自転車と言っても、フレーム以外の中心部品はほぼシマノ製。「サムスンの中は日本部品」みたいなところと似ているところがある。そうした類似にも注意を払ってもらうと、さらに深みが増した気がする。

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Posted by ブクログ 2012年09月17日

台湾の自転車メーカ「ジャイアント」にあこがれて書かれた本である.かたや日本で主流を占める「ママチャリ」を見下し,その存在を恥ずかしがっている.しかしショッピングセンターや駅前自転車置き場に「ママチャリ」があふれているのには,便利さ等それなりの理由があるだろう.そういった分析はこの著者にとっては無理な...続きを読むのかもしれない.

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Posted by ブクログ 2012年09月11日

一言で表現すれば『劉さんの伝記』。
・バランス(需要と供給、国内と国外)
・やることはすぐ実行
・分析は大事
・日本における自転車産業は日本産業のサンプル

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Posted by ブクログ 2012年08月24日

最近自転車に興味があるところからよんでみた。
短期間でアジアの一つのOEMメーカーだったジャイアントがNo.1のメーカーになったことについて書かれてある、確かにひと昔前はメイドイン台湾といったら安かろう悪かろうみたいな印象があった、ともすれば今でもそうだと思いこもうとしているところもある、しかし現実...続きを読むはツールドフランスを勝つメーカーで、世界に認められている。
そういった所を経営面から見た部分、自転車文化から見た部分などが書かれている。
メイドインジャパンがんばろうぜ!

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Posted by ブクログ 2012年07月28日

C3034 既出情報ばかりです。自転車を知らない人にはわからないだろうし、知っている人には物足りないといった中途半端な内容です。

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Posted by ブクログ 2012年06月19日

いよいよまた3週間に亘る長旅、ツール・ド・フランスが6月30日に開幕する。今年はオリンピック開催年と云うことでスタートが例年に比べやや早くなっているが熱い夏に変わりは無い。

そんなロ-ドレース・ファンに取っては台湾製「GIANT」のロードレーサの名前はお馴染みのもので、古くはONCE、Teleko...続きを読むm、T-Mobileと続き今はRabobankが採用している自転車として知られている。

GIANTがプロ・チームに採用される経緯やその後の苦労などは此れまでもあちこちで見聞きしていたが、本書はGIANTの起業から今に至るまでの企業としての成長とその経営者の視点に焦点を当てた物語。と、云う事で本書は朝日新聞の経済記者にして台湾駐在の記者が書いたもので、書店でもスポーツの棚には置いておらず、「経済書」のところに置いてあるので要注意。

それにしてもまさかGIANTの創業者であり会長・劉金標の前職が鰻の養殖だったとは驚愕の事実だ。

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