あらすじ
【内容紹介】
本書では、さまざまな施設の‟その後“を取りあげている。痕跡が色濃く残っているところもあれば、まるで最初から存在しなかったような扱いを受けているところもある。
先人たちが夢を見た、廃遊園地。その跡を訪れれば、夢はまだ終わらず続いているのだということが伝わってくる。競馬場の跡地には競馬に魅せられた人々の情念が残り、廃野球場を歩くともはや伝説になった試合の熱狂が息づいている。勝者の歓びも、敗者の悔恨も、すべてが消えずにそこに残っているのだ。
【著者略歴】
著:鼠入 昌史(そいり まさし)
1981年東京都生まれ。
週刊誌・月刊誌などあらゆるジャンルの記事を書き散らしつつ、鉄道関係の取材・執筆も継続して行っている。
阪神タイガースファンだが、好きな私鉄は西武鉄道。
著書に『降りて、見て、歩いて、調べた 京浜東北・根岸線47駅 』(イカロス出版)、『トイレと鉄道 』(交通新聞社)などがある。
【目次】
サッチーが水着になった遊園地
としまえん
地方競馬の希望の星はホリエモンか、それとも…
高崎競馬場
平和都市のシンボルは、原爆ドームと市民球場
広島市民球場
南千住の住宅地、そこに浮いた光の球場
東京スタジアム
二十一世紀の入口で消えた和製ディズニーランド
横浜ドリームランド
夏の甲子園は豊中で、なら春の甲子園はどこで産声?
山本球場
元祖甲子園? いえいえ、天皇賞の舞台です
鳴尾競馬場
ベーブ・ルースがやってきた!
小倉到津球場
東京湾に浮かぶ埋立地、「晴海」に夢を見た
晴海フラッグ
キタグチからニシキタへ、そこにあったブレーブス
西宮球場
ハイセイコーブームの影で消えた 大阪の競馬場
春木競馬場
東京湾岸〝夢の国〞ことはじめ
船橋ヘルスセンター
軍需工場を平和のシンボル・野球場へ
武蔵野グリーンパーク
古代日本の命運を握った平和の台
平和台球場
阪急らしい住宅地の真ん中でプレイボール
豊中グラウンド
彼らの夢を弄んだのは国か、市長か、それとも
夕張
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Posted by ブクログ
かつて人で賑わった夢の跡、16の場所の「今」を訪ねる。
・はじめに
としまえん 高崎競馬場 広島市民球場 東京スタジアム
横浜ドリームランド 山本球場 鳴尾競馬場
小倉到津球場 晴海フラッグ 西宮球場
船橋ヘルスセンター 春木競馬場 武蔵野グリーンパーク
平和台球場 豊中グラウンド 夕張
消えてしまった施設は、過去。
だが、かつては夢を与えてくれた場所。
遊園地やレジャーランド、競馬場に球場、
その誕生と歴史、最盛期の様子やエピソードを添え、
更に現在のその場所についてを綴っている。
古い地図と見比べなければその痕跡が分からない場所。
駅名や名前の一部、建物の一部が残っている所もある。
モニュメントや記念碑、記念公園があるのは良いが、
かつての施設が廃墟と化している所は悲しい。
かつてオリンピック選手村だった晴海フラッグは
今後どうなっていくのか、未来はわからない。
現在インバウンドで賑わう街だって、
未来は果たしてどうなるのか、危惧していまう。
幼い頃に船橋ヘルスセンターへ行った記憶があるけど、
観覧車に乗ったことしか覚えていないです。
既に温泉施設は閉鎖していたのかな?