【感想・ネタバレ】この関係には名前がないのレビュー

ねじまきねずみ / ふうき

“結婚”がしっくりこない長年付き合った20代後半の男女/不倫中の26歳女性と女子高生/ベランダの仕切り板越しに乾杯する隣人…。友達か、恋人か、夫婦か、それとも――
この関係に名前は必要？

[ブクログ · ★★★★★]

八つの短編で構成され、それぞれの登場人物の間にあるのは、なんと呼べばいいのかわからない関係です。

曖昧な状態とも言えますが、どろどろな厄介な人間関係よりもすっきりしたのです。

もちろんすべてはハッピーエンドではなくて、寂しかったり、悲しかったりする話もあります。

でも好きです。

[ブクログ · ★★★★★]

8人の主人公が人とのかかわりを通じて一歩前へと成長していく。
短編のストーリーのため読みやすく、特にこれといったオチというものはないが、読み終わった後はスッキリとした気持ちになれる。

[ブクログ · ★★★★☆]

面白かったし読みやすかった。関係に名前がつけれないというか、つかない人間関係で救われていくのが素敵。その関係の濃い薄い(たまたま出会っただけから幼なじみやら)はあっても、そういう間柄にまつわる短編で面白かった。20代向けの小説だと思ったけど、表紙もいいし、話では、午後六時のエンドロールというのが気に入った。