あらすじ
オイルマネーで潤う国々が、なぜ「脱石油依存」を目指すのか?
広大な砂漠、石油産業で富む王族、終わらないテロや戦争……いまだにこうしたイメージだけで中東を捉えていませんか? 中東諸国の表裏を知る元外交官が、大規模改革で台頭する「新しい中東」の様相を明らかにし、エネルギー依存が著しい日本が進むべき道を大胆に提言する。
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Posted by ブクログ
中東とはどんなことなのか?
ニュースでは出てくるが、日本や自分達にとってどういう関係があるのかがよく分かる。
自分に置き換えれば、自身に強く影響を及ぼす対象に対しては、集中して対応する。良好な関係「作ること」が大切だとわからせてくれる。翻って、今の総理大臣や政府関係者は、なぜ厚く交流を持たないのか?がぎもんである。
Posted by ブクログ
石油という現代の金塊を有する中東という地域について理解を深めるともに、日本の外交と外務省の構造的課題について理解することができた。シェール革命にわくアメリカと脱石油の流れの中で、ポートフォリオを多様化させようと必死になる中東の事情も理解できた上に、アメリカ一辺倒の2国間外交ではなくフラットな多国間外交を展開することの重要性も改めてメディアが報じるべきである。湾岸戦争で露呈した日本の非常識さを助長するのは、キャリアとノンキャリアの確執が大きいメンバーシップ型外務省の構造的矛盾か、はたまた議論と無関心を続ける国民の怠慢か。総合商社で石炭、石油ビジネスに携わる人間として、中東という地域が持つ歴史的な意味について改めて理解する必要があると思った。