あらすじ
子どもはなるべく叱らずに、自由にのびのびと、個性を発揮させるのがよいのか。それとも、ダメなものはダメと厳しくしつけるべきなのか。多くのお母さん・お父さんが、わが子のわがままで聞き分けがない振る舞いに接したとき、しつけにためらいを感じてしまいます。この本は、12年間にわたって「ニュー・マザリングシステム(NMS)」という子育てアドバイス講座を続けている著者が、若いお母さん・お父さんに向けて、しつけの迷いを一掃し、自信を持って子育てに臨めるように応援する本です。豊かな社会の中で「与えられすぎて」育つ環境は、忍耐力に欠け、やる気と意欲に乏しい多数の子どもたちを生んでいます。日本人に特有な「甘やかし」の気質、誤った「母性」の信仰、「がまんする力」の軽視……こうした育児の「落とし穴」にはまらず、子どものやる気と自立心をはぐくみ、生きる力を身につけさせる具体的方法をアドバイスします。
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Posted by ブクログ
1歳3ヶ月の娘と格闘中の、一応の経験者として、非常に共感でき、納得もできる内容。実母と近い考えで、産院などで一般的に言われる子育ての方法と逆。今なら間違いなくこうする。
Posted by ブクログ
大前先生の持論とオーバーラップする点もあり、大いにうなずける。小さいからといって、人への迷惑行為を容認していると、それがいけないことだとわからないまま大人になってしまう。親がちゃんと教えない家庭の子供を見ると傍若無人なことが多いが、やはり親がきちんとしないと。ただ、そうやって襟を正していると、行き過ぎになる懸念はある。それも本書は説いている。極端はダメと。難しいが。
Posted by ブクログ
世のお母さん方はそんなに必死に抱っこしてるのかと驚いた。
なんというか、ちょっと極端でちょっと無理やりが多かったかな。
抱っこするかどうかが問題なんじゃなくて、母親が無理をして子どもに悪影響が及ぶかどうかが問題なのであって、抱っこが苦痛じゃないならいくらでもしてあげればいいと思うし、添い寝も沿い乳もそれとしつけ(ワガママ、癇癪、自立等)とは全く関係ないと思うけどなあ。
あ、あと早くから保育園入れろとか。
それはほっといたれよと思った。
別に保育園入れやな社会性身につかないわけじゃないやろに。
やっぱ書いてることが極端で、つい反論したくなってしまう本やった。
あと、昔はもっと放っておいたって書いてたけど、昔は一日中おんぶして仕事してたんじゃ?とか、近所の助け合いとか祖父母とか、今よりたくさん構ってもらえてたんじゃないのかなあ?と思った。
Posted by ブクログ
これまでの子育て観をひっくり返される内容でした。赤ちゃんが泣いたらすぐ抱っこするのは抱っこ癖が付くから良くないって言われてたけど実はそうじゃなくてしっかり抱っこしてあげてちゃんと愛情を伝えるのが情緒教育には良いのですよ、という説に真っ向から反論を投げかけています。そんなことしてるからいつまでたっても自立できない駄々っ子が育つんだよと。子供って親が生きがいの対象にするようなもんじゃない。子供をしっかりと自立できる人間に育てること、それが親の責務なんだなあと痛感。子供の自立、そこを目的に置いたとたん、これまでの子育て方針がガラガラと音を立てて崩れて親として何をするべきかが少し見えてきた。
「ラクは苦のタネ、苦はラクのタネ」
なかなか説得力のある本でした。