【感想・ネタバレ】昭和天皇の敗北 日本国憲法第一条をめぐる闘いのレビュー

あらすじ

昭和天皇が「象徴」を受け入れたという「聖断」は存在するのか――。
日本国憲法の基本原理の一つである国民主権の成立過程を追うなかで発見された資料には、昭和天皇のそれとは逆の真意が示されていた。
「聖断」の唯一の証言者・幣原喜重郎はなぜ昭和天皇の真意を隠したのか。

本書は、昭和天皇が主権を失うまでの経緯を検証し、戦後という時代の始まりと終わりを再考するものである。

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Posted by ブクログ

20261002-1016 日本国憲法第一条では「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」とし、天皇は大日本帝国憲法下における「元首」から「国の象徴(symbol)」」となった。それは真に昭和天皇の本心だったのか。GHQ占領下における憲法改正の過程をつぶさに検証しながら関係者の攻防を分析している。タイトルがキャッチ―で、興味を持った。憲法学は詳しくないが、文章が分かりやすく、なぞ解きを読んでいるような感覚で読み進められた。

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2026年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

以下のことを新たに知った
⚫︎日本側のやり方もまずかった
⚫︎新憲法への昭和天皇の態度は確信犯
⚫︎9条よりも国体が優先
⚫︎社会党はGHQに迎合していた

日本政府が発揮できた主体性はゼロに近いということだが、その当時の民意は意外と今の憲法に近かったのではないかしらん?
特に国体については。

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2025年05月30日

Posted by ブクログ

大日本帝国憲法から日本国憲法への改正過程を、これまであまり用いられてこなかった史料の活用も含め、実証的に再構成し、昭和天皇が改正される憲法における自らの地位をどのように考えていたか、その考えを伝えられた政治家たちがどのように行動したのかを論じ、戦後という時代の始まりと終わりを再考する。その中で、大日本帝国憲法における元首から日本国憲法第1条の「象徴」へという天皇の地位の転換を伴うGHQ草案を直ちに受け入れたという昭和天皇の「第三の聖断」は事実ではなく、虚構に近い神話だと断言する。
内大臣府案や東京帝国大学憲法研究委員会、貴族院を中心とした非公式会合、衆議院及び貴族院における憲法改正審議の実態など、大日本帝国憲法から日本国憲法への改正過程における興味深い事実がいろいろと明らかにされていて読み応えがあった。憲法改正後も含めた昭和天皇の動向の検討も興味深かった。
ただ、「第三の聖断」が巷間言われているようなものではないというのはそのとおりだとしても、確かな史料がないので致し方ない面はあるにせよ、昭和天皇の憲法に対する意向などについて、ちょっと言い過ぎではないかと思うような著者の推測による論も少なくないように感じられた。

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2025年04月29日

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