【感想・ネタバレ】あなたのキスで書きかえて（１）のレビュー

葛城かなで

恋の相手に15年間片想いをしてきた雪菜。しかし、その恋は実らず、初恋相手の結婚式に出席することに。そこで出会ったのは、憂いを帯びた目でスピーチをする小説家の俊だった。心の隙間を埋めるように一夜を共にした2人だったが、偶然にも仕事で再会し、距離が縮まっていく。体から始まった関係に心が揺れる雪菜。果たして、これはただの傷の舐め合いか、それとも新しい恋の始まりか――？
2人合わせて片想い歴35年。失恋OL×失恋小説家、傷の舐め合いLOVE！

[匿名 · ★★★☆☆]

傷のなめあい

雪菜にはもう15年も思い続けている人がいる。
その人、雄大に思いを告げることなく友人という関係を保ったまま雪菜は新郎の友人として雄大とその相手である美希の結婚式に出席していた。
雪菜がかつて雄大のことが好きだったということを知る友人たちからは気遣われるがもう過去のことだと笑う。
しかし新婦の幼なじみで新郎の大学時代の友人である作家の俊のスピーチに隠し切れない美希にたいする思いを感じて涙を流してしまう。
その後彼に声をかけられたことでお互い忘れられない相手が結婚したという共通項を知った二人は一夜を明かす。
一夜きりの関係にするべきかそれともこれからも関係を続けていくべきか悩んでいた雪菜はたまたま入った映画館で雄大よ美希に出くわしのむことになってしまうが…。