【感想・ネタバレ】輝山のレビュー

あらすじ

読書メーターで感動の声多数!
単行本刊行時、新聞・雑誌で書評掲載多数、
話題の直木賞受賞第一作、待望の文庫化!

世界遺産・石見銀山を舞台に直木賞作家が描く
名もなき者たちの美しき生き様


あの山は命の輝きを永遠に宿し続けるいのちの山――

江戸後期、弘化年間。
石見国大森銀山に赴き、大森代官所の中間として働く金吾は、
江戸から代官・岩田鍬三郎の身辺を探る密命を帯びていた。
間歩で鉱石を採掘し、気絶に罹り若くして命を落とす掘子、
重い荷を運び母と妹を養う手子の少年、石を選別するユリ女――
銀山で懸命に働く人びとの姿に心動かされる金吾。
さらに彼らを慈悲深く見守る岩田を見て、金吾は己の命に疑問を抱く……。


【目次】
第一章 春雷
第二章 炎熱の偈(げ)
第三章 銀の鶴
第四章 ありし月
第五章 たたずむはまつ
第六章 いのちの山

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Posted by ブクログ

なんとも静かで穏やかで心に残る作品でした。
「石見銀山」て地味すぎるやろーと思いましたが、人の優しさとか、いずれ誰もが終わりを迎える命とか、成長した我が子を送り出すさみしさと覚悟とか、印象に残った箇所が多々あり、付箋をつけちゃいました(^^)

小中学生相手の仕事をしていますが、こういった題材の文章に日本人の子どもたちはもっと触れるべきだと思います。
歴史でも国語でもぜひとも教科書や副読本で扱って欲しい。

澤田瞳子さんの作品を制覇しようと思いましたし、愛猫家と知り、ますます澤田瞳子さんが大好きになりました。

0
2024年11月23日

Posted by ブクログ

最初、この作品は「重い」と思った。確かに、命の儚さを扱ったところは「重い」に違いないけれど、暗くはない。むしろ清々しい。澤田瞳子さんならではの作品だと思ったし、らしくない、とも思った。いつもながら、読み終わるのが惜しい、ずっと読んでいたい、そんな作品だ。

0
2024年10月08日

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