あらすじ
菩薩像に込められたのは、“前へ進め”というメッセージ
優しい祖父・一男が亡くなった。引きこもりニートだった麿夢は茫然自失。そんな彼の前に、誰もが目を奪われるイケメンの伊織が現れた。
新進気鋭の仏師である伊織は、一男に頼まれて作ったという地蔵菩薩を麿夢に渡し、自分の下で働くように言う。
麿夢を置いていなくなった家族の謎、伊織の命を付け狙う黒い影の正体とは?
人の思いを知る仏像が事件を解決に導く異色ミステリー。
プロローグ
第一章 救済の地蔵菩薩
第二章 千手観音に秘密の告白
第三章 不動明王が見ていた
第四章 恋する吉祥天と師匠の毘沙門天
エピローグ
■著者
浜野稚子(はまの・わかこ)
関西在住。『2015年 共幻文庫短編小説コンテスト』で、「恋の章の終わりに」で最優秀作品賞を受賞。
著書は『野菜ソムリエ農家の赤井さん』『レストラン・タブリエの幸せマリアージュ―シャルドネと涙のオマールエビ』(小社刊)など。
■イラスト
綾野六師(あやの・ろくし)
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Posted by ブクログ
血の繋がらない祖父が死んだ。
遺産もらって、親族に悪意を当てられ…な主人公。
これほどまでにもぞもぞしている人も珍しいというか
お金ないと確実に許されない状態。
何にも考えてない人の見本品、のような主人公でした。
最終的に5年引きこもっていた理由は分かりましたが
最初に出てきた部屋の様子から考えても、ちょっと…。
現実逃避5年して、祖父が亡くなって
また周囲に助けられて…な幸せな環境。
物語ですから希望に満ち溢れた最終、でしたが
ちょっと動いただけですごい、と思う主人公も
なかなかに珍しかったです。
Posted by ブクログ
心に傷をおった引きこもりと綺麗な顔のやはりこちらも心に傷をおった仏師のお話。傷の原因は傷の原因はあることから逃げてしまったことという点では一緒か。
おばあさんとの関係がちゃんと修復できたのかなと引きこもりのこがこれからちゃんと自立できるのかが気になる。
あとストーカーの執着が怖すぎた。人目を引く容貌というのも大変だ。
Posted by ブクログ
いい意味で生々しいというか、読んでいてエグい話が多かった。
遠慮がないというか。
特に終盤の話は主役二人のトラウマが一気に襲いかかるのと、ガチものの命の危機の展開もあって、読んでいて辛いやらハラハラするやら、読む側の情緒も不安定になった。
無事に切り抜けられて本当に良かった。
序盤は麿夢の炬燵を問答無用で捨てやがった伊織に好感触が抱けなかったものの、彼は彼で苦労性であり、トラウマ持ちであるという。
だから後半では彼の強引さはあまり気にならなくなった。
寧ろ仏や仏像に関する蘊蓄が聞けるのが楽しみになるという。
自分も仏像彫りたくなりました。
間違いなく彫刻刀で怪我すると思うけれども。