【感想・ネタバレ】ぼくと初音の夏休みのレビュー

あらすじ

――これは、ぼくたちの再生の物語
胸に秘めた重荷が、「青」に解き放たれる!
注目の140字小説家・長編デビュー作
いくつもの謎と伏線――泣いて笑って一気読み!
小説投稿サイト「ノベルアップ+」総合1位(2024年2月4日)

高校1年生の夏休み、逸見千尋は朝の浜辺で変わり者の同級生、北條初音と出くわす。セーラー服のスカートの下に赤いジャージを履き、ゴミを拾い集めていた。逃げようとしたがつかまって、千尋は初音に巻き込まれる。なぜ初音は奇妙な姿で「美化活動」をしているのか、千尋が上手く人と関われなくなった理由とは――。千尋と初音、そしてそれぞれを取り巻く人物たちの重い「過去」が次第に明らかとなり……。
湘南を舞台にしたひと夏の物語。

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Posted by ブクログ

サクサク読めて。頭の良い奴って、変人で、あっけらかんで、臆する事なし。天下無敵のやりたい放題。それで青春モノって、最強!面白かった〜。心踊る物語に出会えた事を感謝。

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2025年06月27日

Posted by ブクログ

母子家庭で育つ逸見千尋は、変わり者の女子高生・北條初音に、ひと夏の海岸清掃活動へ誘われる。健全なボランティアかと思いきや、拾うゴミは酒の空き瓶と避妊具のみという、ややスキャンダラスな匂いのするもの。初音は、このゴミ拾いを「この夏、砂浜から『お酒の勢いで……』を排除する目的で行う」と言うが…。

未発達な心と、徐々に成熟を迎える体。その狭間であがき成長していく少年少女。思春期という、子どもと大人の境目を生きる彼らは、心に負った疵を誤魔化して、笑顔をつくることも覚えた。その空白を抱えたまま大人になる子もいれば、その疵に正面から向き合う子もいる。扱うテーマがテーマなだけに、かなり露骨な生々しさをもって読者に迫ってくる感はあるが、主人公たちが選ぶ結末を、ぜひ見届けて欲しい。

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2025年02月02日

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