あらすじ
35歳でオックスフォード大学正教授に就任した、いま最注目の政治学者が、分断と格 差の起源と解決という難題に鮮やかに答える!
―対立軸を組み変え、民主主義・福祉・繁栄した社会を持続可能にする、ほとんど唯 一の狭い道。
政治はなぜ常に私たちを失望させるのか? 古代ギリシャから気候変動条約、ブレグ ジットまで、私たちが集まると近視眼的選択の「罠」に落ちてしまう。それを回避す べく、直感に反する最近の研究成果、例えば政治・社会的平等の増加が大きな不平等 をもたらし、不平等の高まりが民主主義を促す逆説などを活用して、現実政治の罠か ら脱出する方法を生き生きと説明する。
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Posted by ブクログ
政治が失敗する原因を5つの罠から説明している。
一に民主主義の罠。民意という一つの意見など存在しないことを明らかにする。
二に平等の罠。人々が不公平を理解していないことが指摘されている。資産への課税を誰もが嫌がるが、所得への課税は不平等を拡大するという。
三に連帯の罠。私たちが連帯を気にするのは、自分に必要なときだけ。と手厳しい。
四にセキュリティの罠。圧政下の不自由さは安全であり、無政府状態の自由は危険であるとし、その綱引きについて語る。
五に繁栄の罠。人々は短期に自己利益のみを求めるので長期的にすべての人々が損失を被るとする。
全体を通すと実は戦後レジームがよく出来ていたことに気付かされる。戦後レジームからの脱却なんてほざいて日本をめちゃくちゃにした政治家を選んだ日本国民はすべての罠にハマっていたようである。
Posted by ブクログ
400ページ超の本を読めて、かつ政治に興味のある人全てに勧めたい本であるが、テック業界人としてはチームみらいに期待する人々に特に読んでもらいたい。本書を読んであなたが「コントリビュート」して軌道修正を試みても良いし、失望して既存政党支持に切り替えるのも自由である。学術的に正統な視座が得られるし、テクノロジーによる意思集約への期待と、本書が指摘する不可避の分岐が緊張関係にあることも理解できるだろう。