【感想・ネタバレ】山梔のレビュー

あらすじ

幼く純粋な妹や身を犠牲にする母と姉への愛、暴力をふるう父への愛憎、読書への切なる欲求、古代ギリシャ神話・中世ヨーロッパ伝説への憧憬、海や美しい女への畏敬の念…主人公・阿字子をとりまく家父長制や結婚への圧力など不自由な世界と、葛藤する誇り高く瑞々しい少女の精神を描く野溝七生子の自伝的小説。1926年に刊行された孤高の名篇、待望の復刊。

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Posted by ブクログ

一貫して切迫していて胸がつまる、家父長制から逃れようとするのに誰よりも自分自身を縛り付けていて涙。。

『八本脚の蝶』を彷彿とさせる雰囲気。
いきすぎた感傷も詩もない、これは叫び。

英雄譚ではなく何かが好転するわけでもなく、心の底から共感したとして、決して微笑むことができるわけでもなく、ただずーーっと胸が裂かれる。

自分が大きくなること、周りが当然のように離れてゆくことに対する恐怖よくわかる

「ことばのいらない国」へ本当にゆけたらいい

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2024年01月12日

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