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Posted by ブクログ
今の日本人にとって、自由とは当たり前の権利で、ごく普通に誰にでも与えられるものだという認識が強いだろう。
しかし、それは大きな間違いで、私たちは自由についての考ることを放棄し、自ら自由でない状態に拘束してしまっているのかも知れない。
現代社会の人々には、特に第3章を読んでもらいたい。
まずは考え、対話しなければ、何も進展はしないのだ。
Posted by ブクログ
山岡洋一さん訳のミルの『自由論』(日経BP社)目を通しました。08年出版の光文社古典新訳文庫をさらに磨き上げた感じで、解説(大阪市立大・佐藤光氏)が素晴らしい。英語なので原著読めば早いけど、日本語としてはこなれているかなという感。※逐語訳としては岩波文庫がいいかな、とも 。
光文社古典新訳文庫のミルの『自由論』は、昨年、斉藤悦則さんによって新訳。これはまだ未見。「〈あとがきのあとがき〉「『自由論』を普通に読めるようにし、 哲学を普通の言葉で語ること」 斉藤悦則さんに聞く」 kotensinyaku.jp/archives/2013/… を読むと面白そうではあります。
ミルといえば、危害原則に目が向きがちだけど、ソクラテス流の対話術や弁証法の展開で共同認識へ至ろうとした経緯を押さえておくべきだなーと痛感。『自由論』の冒頭にはフンボルトの「人類が最大限に多様な方向へと発展していくことが絶対に決定的に重要だ…」(『国家活動限界論』を引用しているしね