【感想・ネタバレ】西洋哲学史のレビュー

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Posted by ブクログ

西洋哲学の変遷がじつに丁寧に解説されている。出版は古いが、西洋哲学の歴史を全体的に知るのにとっても役立った本。細部は難解なはずだが、とにかくその要点をわかりやすく噛み砕き、かつ高レベルのままコンパクトに読めるということにある意味感動。著者はイタリア思想に造詣が深いようで、日本ではマイナーなイタリア哲学者も幾人か解説しているのもうれしい。

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2010年12月29日

Posted by ブクログ

哲学初学者の私にとっては、平坦な口調で書かれていたので分かりやすかったと思う。繰り返し読みたいと思う。
それなりにレベルの高い人からすると、物足りないのかもしれない。

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2020年07月30日

Posted by ブクログ

とても読みごたえがあった。高校時代に悩みを通して哲学に心惹かれ、カントの乱読から入り、プラトン、レヴィストロース、西田幾多郎と恥ずかしいほどの直感任せで、哲学が何たるかも10年ほど分かっていなかった時も無駄だとは思っていない。世界での異文化経験と宗教世界への没入と、教育分野への従事によって拡がった風呂敷の端々を手繰り寄せるように、だんだんと一つのものへと収斂されてくる過程を感じているからである。西田幾多郎の哲学概論を読みそれでも哲学の全容と目的としていることが分かり、今回の通読によって歴史との関わりを深く知ることができた。
本書の内容にはあえて触れず、しかし今後の哲学の進むべき方向性に希望を一片抱いたところで終了である。付箋だらけなのでもう一度、必ずもう一度は目を通したい。

12/2/23

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2012年02月23日

Posted by ブクログ

 録音した講義を文字に起こした西洋哲学の通史。近世のヒュームまでで全349ページ中278ページを占め、古代と中世に比較的重きが置かれている。

 そのためもあって、近代以降の記述はかなり圧縮されており、難解。逆に、近世までは、分かりやすく面白い。ことに中世について、一般に暗黒時代と言われているが、実はそうではないという指摘は興味深かった。

 また、哲学者の学説の説明だけでなく、たとえば大学の始まりと歴史、ヒューマニズムという言葉の由来についてなど、関連するトピックの記述もいろいろあり、面白く読めた。

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2012年01月18日

Posted by ブクログ

哲学史の講義を文字起こししたもので、口語調で書かれているため読みやすい。しかし、近代以降の哲学史は記述が簡略化されているので、難解な語句や概念がそのままサラッと流れるように述べられるだけで、各哲学者の思想の特徴が理解できなかった。

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2024年03月23日

Posted by ブクログ

西洋哲学史の入門書です。著者の講義をもとにしているため、口語調で書かれており読みやすいように感じられます。

約350ページの分量をもつ本書では、約半分の180ページほどが古代・中世哲学の解説にあてているのが特徴といえるように思います。これにつづく内容は、近世哲学が約100ページ、近代哲学が約50ページ、現代哲学が約30ページとなっています。

自分たちが生きている現代に近い時代の動向が大きく見えがちなのは哲学史にかぎらないでしょうが、本書は西洋哲学の根幹を形作った古代・中世についての紹介が多くなされており、西洋哲学史の全体像を見るときにわれわれが用いている拡大鏡の倍率を補正するためにも役に立つのではないかと思います。

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2020年05月23日

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