【感想・ネタバレ】恋愛嫌いのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

じわじわ、ああそうだよねえって感じていく話でした。わたしは主人公たちと違って、モテないし経験も少ないけど、彼女たちと同じようにそんなに恋愛にはガツガツしていなくて、共感できることも多くありました。男性が苦手というか、自分では翔子に近いなって思います。わたしは年下好きなので鈴枝が一番憧れるなあって思いました。格好いいお姉さんになりたかった。なれなかった。
ちょっと色々抉られた面もあるので評価は星4で。

0
2017年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これと一緒に『ひとり暮らし』(谷川俊太郎)、『おばさん未満』(酒井順子)をレジに運ぶのは、我ながら「……いいのか?」と思わなくもないけど、まぁよし。

読みやすく、共感ポイント満載で、おもしろかったです。「嫌い」っていうより、恋愛にプライオリティをおいて生活するのが「苦手」な女性3人の話、という感じ。26歳の翔子、29歳の喜世美、35歳の鈴枝、それぞれがそれぞれの理由で「苦手」感をもっているんだけど、まったくモテないわけではなく(鈴枝なんて、美人設定だし)、ちゃんとみんなお声がかかるのだ。でも、そこにのっかれない。冷静であろうと自分を客観視して突っ込みを入れたり、譲れなかったり守りたかったり……。で、少し憶病。変わることや自分で自分の生活をすべてコントロールできなくなるんじゃないかということが(やってみてもいないうちから、妄想だけで)こわい。「恋愛したくないわけじゃない」「結婚願望がないわけじゃない」って言いながら、で、自分では本当にそうだと思っているんだけど、端から見てるとあんまりそういうオーラは出ていない。
ああ、わかるなぁ、って、わかってちゃいけないのか。わかるわかる、ってそういう生活してると、喜世美みたいに、「なんなんだ、これは。恋愛かしら? 恋愛って、こんなんだっけ?」てことになるんだな。

それでも読んでてしんどくないのは、3人ともがフラットだから。解説にもあったけれど、「頑なになっているのでも強がっているのでも、もちろん開き直っているのでもない。自然とそういう生き方をすることになり、それを受け入れているのだ。(中略)他人と自分を比較することもしないし、他人の生き方を否定することもしない。独り善がりな満足感を抱いているわけではなく、自分にはちょっと何かが欠けているとも感じている」あたりが、たぶん、今の自分の感覚に近いから、読んでいておもしろいんだろうなと思います。

同級生たちがドサドサと母になり、年下の子たちもしっかり子を育て、あー私にはあっち側の人生はもうないんだろうな、年齢的にもそろそろ、なんて思うと、なにも感じないわけではないけれど、人と比べ、人を羨んだりしない……って心境に、早く達したい。ホントに。自分で選んできた結果が、今なんだからなぁ。

0
2012年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

年齢も職業もバラバラ、でもランチ仲間として親しくしている女性3人組。
だけど3人とも、こぞって恋愛が苦手で…――。

いやー、面白かった!
とくに、日課のブログ更新でしか自分を解放できない女・翔子のエピソード(↓)が色々と考えさせられた。

「一人で生きちゃ、ダメですか」
ネット上ではうまくコミュニケーションとれる相手でも、リアルではちょっと…っていうのが、このSNS時代において大いに共感を得そうだなと思った。笑
作家・永井荷風の生き様についての話は、現代の孤独死問題について考える上でも、なかなか興味深い逸話だった。
「キャント・バイ・ミー・ラブ」
お金持ちに見初められるシンデレラストーリーは、恋愛映画やロマンス小説じゃ王道だけど…そこでお金の魅力に流されないのがすごい!偉い!笑
それをやっちゃったら、私は私でなくなっちゃう!と言えるだけの“自分”を持っている人じゃないと、なかなかその誘惑は振り切れないものよねー。
自分にとって何がいちばん大切なのか?は、人それぞれ。見失わないようにしたいなと思った。

ラストは突然の展開に驚いた…!
恋愛が苦手な人の結婚ってなると、こういうかたち(というか理由?)もありなのかな、と思った。
なるほど、「恋より愛を」ね。笑

0
2017年10月30日

「小説」ランキング