【感想・ネタバレ】本屋のミライとカタチ 新たな読者を創るためにのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

梅田蔦屋書店のイベントで知って、実際に購入→即読破した作品。

最初手に取ったパラパラとページをめくったときは、(ちょっと難しい本かもしれない)という印象でしたが、イベントで作者である北田さんの話を聞いているととても興味が湧いてきました。

この作品は本のタイトルにもなっている「本屋の未来」について真面目に考えていく本となっています。
この「本屋の未来」って何かというと、コアな読者をもっと育てていくのではなく、今本を読んでいないような新規顧客を増やすこと。
これってなかなか難しいんじゃないか、そう思ってしまいがちだけど、「コアなファンやリピーターを増やすよりも、新規顧客やライトユーザー増やすことの方が、その業界を盛り上げていくこと」っていうのは、本屋とは関係ない仕事をしている私にも目から鱗。(だって、リピーターを増やす方がいいと思うでしょ?)


この本では、第1章で「本屋とは誰か?」という定義を決め、第 2章で「本屋への入り口を創る」、第3章で「本屋への入り口を広げる」

そしてそれぞれの最初は、そのテーマに沿って、北田氏の見解、そこから専門家や実際に行動している人などの紹介、その人との対談、対談を終えて北田氏のまとめ。

最初はこれが難しいような感じがして読みにくいように思ったのですが、読み進めていくとなんだかこの構成が気持ちいい!
もう早く読みたくなっちゃって。
この構成が素晴らしい! と思いました。

この本に書かれていることで1番に気付かされたこと。
それは、広義の意味でどうやら私も本屋さんになることができるということです。
実際に本を売る本屋さんは「狭義の本屋」であり、未来の読者を増やす役割を担うのが「広義の本屋」であると。

あまりに素晴らしい作品だと人に勧めたくなっちゃうし、できればそういう人でありたいと思っている私は、実際に本を売らなくても本屋になれるんだ! ということはなんだかとても嬉しい表現でした。

いろんな方のインタビューも載っていましたが、「自分は“広義の本屋”かも」を思ったところで興味を引いたのは、TikTokerのけんごさんのインタビュー。
いかに小説を興味を持ってもらえるようにするか
そういった工夫を紐解く内容はとても面白かった。
あと、プロレス好きなので、高木三四郎さんの話も面白かった!

でも他の人たちのインタビューも面白く、「こういった関わり方なら自分でもできるかも」と思わせてくれる。
何度でも読み返したくなる本になりました。

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2024年04月07日

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