【感想・ネタバレ】現代振り飛車の絶望、そして希望のレビュー

あらすじ

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振り飛車が苦しいのはなぜなのか? その原因がつかめれば、対策が見えてくる!

近年の将棋AIは振り飛車をまったく評価しません。それはなぜなのか。「現代将棋を読み解く7つの理論」の著者、あらきっぺ氏が論理的かつ明快に解説します。
しかし、もう振り飛車をやめるべきなのかといえばそうではありません。
振り飛車は、人間の認知能力にとってはアドバンテージが多く、むしろ有利に立ち回れることもあるのです。
AI時代でも、勝負は人間のもの。振り飛車を指す人も指される人も、必携の一冊です。

まえがき
序章 対抗形のルール
第1章 初速の違い
第2章 急戦の脅威
第3章 穴熊の価値
第4章 角交換の是非
第5章 飛・角・桂の機動力
第6章 桂・香の安全度
第7章 位置エネルギー
第8章 後出しと多様化
第9章 両立と相対化
終章 振り飛車の未来

あらきっぺ
本名:荒木隆
滋賀県大津市生まれ。
平成16年:森信雄門下で奨励会に6級入会
平成28年:三段で退会
奨励会退会後も精力的に将棋の活動を続ける。2019年にプロ棋戦である第13回朝日杯将棋オープン戦に招待選手として出場。出口若武四段、大石直嗣七段(肩書は当時)を破る活躍を見せた。
2020年に初の著作となる「現代将棋を読み解く7つの理論」(マイナビ出版)を出版。同作は将棋ペンクラブ大賞技術部門最優秀作に選ばれた。
ほかの著作に、「終盤戦のストラテジー」「盤上のシナリオ ~理想の手順を組み立てる読みの技術」(いずれもマイナビ出版)がある。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

元奨励会のあらきっぺの本の第四弾。
文章は理論的で、コラムも面白かった。

ただ、内容は振り飛車が居飛車と比べて悪いということが延々書いてあって、振り飛車好きにとっては中々救いのない感じだった。
それでも振り飛車なりの指し方があることがわかったので、勉強になった。

0
2024年04月15日

Posted by ブクログ

荒木隆、元奨励会三段リーグ棋士の4冊目となる書籍。帯には「振り飛車に未来はあるか?理論的には欠陥が多い。それでも、実戦的には有力な戦法と言える理由」
ところで、彼が在籍したのは奨励会53~59期リーグで、戦績は以下の通り。( )は昇段者名。
53: 8-10 (石井、三枚堂)
54: 8-10(星野、宮本)
55: 9-9(増田、黒沢)
56: 7-11(青嶋、梶浦)
57: 8-10(高野、近藤)
58: 8-10(都成、井出、佐々木大地)
59: 9-9(藤井、大橋)
年齢制限該当となった59期にあと1つ勝っていれば、勝ち越しでもう1期戦えた。結局、全7期中に勝ち越しがないのは寂しいが、リーグ期間中勝ち星を上げた棋士には現在活躍中の棋士、池永、高野、増田、渡辺和、杉本、都成、大橋、佐々木大地、本田、出口、黒田、西田、宮田など、これは立派でしたね。

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2025年01月15日

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