【感想・ネタバレ】敗者復活のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

老朽化したバッティングセンターが舞台のちょっと変わった人情物語。
主人公は当時から人気もなく、老朽化も進行していたバッティングセンターを購入した、経済犯罪者
しかし彼には心がある。世の中からも身内からも悪と思われても誰にも語らず自分の生き方を貫き通す姿に惚れました。
いい作品だと思います

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2017年05月26日

Posted by ブクログ

さすが藤田さんだ。
長編であっても飽きず、めくるめく展開があるわけでもないのにしみじみと感じ入る。
別れた妻へのなんともいえない想い、交わることのない息子との関係、安らぎを与えてくれる女性の存在、、、
主人公は大人の男性で、その目線からくっきりと浮かび上がる回りの人間関係。
金持ちで、名誉があって、そんな人生はうらやましいけど、それだけが幸福ではない。
地に足をつけて、食べるだけのカネを稼ぎ、愛する人間が居ることが、どれだけ羨ましいことか!!

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2009年12月27日

Posted by ブクログ

ボクが二十代前半頃の夢は、古本屋とバッティングセンターの経営でしたが、当時、ボクが理想のモデルとしたバッティングセンターには既にマンションが建って久しくなりました。

結局、古本屋にしてもバッティングセンターにしても、そこが当時のボクの好きな場所でしかなく、代わりの場所は今でもありません。

本書のバッティングセンターはボクが好きかもしれないバッティングセンターでした。

バッティングセンターでのバッティングの極意は、当たるか当たらないかとか、機械に勝ったとかという次元ではなく、バッティングそのものの感触を味わい、自分自身の最高のスイングを追求する修練でもあり、また、その時代遅れな建物や雰囲気のわびさびを楽しみ、それを理解する紳士達との交流の場で、本来は大人のスポーツですので、暴走族や打席を占領する奴らには出入りして欲しくないと思いました。

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2014年06月04日

Posted by ブクログ

粉飾決済をした先代社長から会社を引継ぎ、発覚後
投獄された57歳の主人公「崎見邦彦」。
会社は倒産したが出所後,残った場末のバッティングセンターの経営者になる。

妻に離婚され一人なるがバッティングセンターを悪徳不動産業者から守りながら自分なりの生き方を貫く。

藤田氏の作品は年齢がちかいせいか共感できるものが多い。

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2011年09月03日

Posted by ブクログ

舞台は昭和の遺跡のようなバッティングセンター。そこを経営する男は過去も妻子も財産も捨て、陽の当たらない道を歩むことを選んだ男。

しかし、老朽バッティングセンターを中心にわき起こる様々なドラマと蠢く人々に背中を押され、男はかつてのギラギラした自分へ「復活」する。

バッティングセンターという独特の閉ざされた施設をうまく使ったハードボイルド・ミステリー。しかし、終わり方はちょっと唐突すぎる。もうちょっと説明がほしかった。

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2010年09月17日

Posted by ブクログ

長いっ(笑)。でもこの長さを苦にさせないところが
筆者の上手さですよね。主人公の強さと弱さとが
織り交じって描かれる中年男性像は、もう既に
自分の年齢と変わらなくなってきており、いちいち身に染みる。

主人公が必死になってしがみ付いて守ろうとした古ぼけた
バッティングセンターのようなものを果たして自分は持っているんだろうか?
自分にとって守るべきものは何なのか...。音楽だったはずなんだが
この数年その自信がなくなってきた。流行になるでもなく、
一般に受け入れられるでもない環境の音楽に対して
ここまで闘えるのか...。歳をとるってのは臆病風に吹かれ弱く
なるって事がこんなに切実に身に染みるとは思わなかったなぁ。

でも、弱気になるだけじゃなくて、勇気付けてもくれるし、
不安や疑問を抱えつつ日々働く中年男性にゼヒ読んで欲しい作品。

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2009年12月18日

Posted by ブクログ

なかなか良かったです。主人公、かっこいいおじさんだなー。男性が書いたものだと、男性の心理も分かりやすく描いてるな、と実感。

登場人物もそれぞれ過去にあった事を引きずりつつ今日を生きているのが分かり、魅力的に描かれていた。崎見が余程人を引き寄せる力があるのか、なんとなく色々な人が集まってきて、彼に心を開く。

それだけで小説として成り立ちそうなので、特に振り込め詐欺のからみは要らなかったかな、と。推理小説的な要素の所は中途半端過ぎて、尾行の所などはちょっと飽きてしまった。そこが☆3つに留まってしまった理由。

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2015年12月22日

Posted by 読むコレ

長いっ(笑)。でもこの長さを苦にさせないところが
筆者の上手さですよね。主人公の強さと弱さとが
織り交じって描かれる中年男性像は、もう既に
自分の年齢と変わらなくなってきており、いちいち身に染みる。

主人公が必死になってしがみ付いて守ろうとした古ぼけた
バッティングセンターのようなものを果たして自分は持っているんだろうか?
自分にとって守るべきものは何なのか...。音楽だったはずなんだが
この数年その自信がなくなってきた。流行になるでもなく、
一般に受け入れられるでもない環境の音楽に対して
ここまで闘えるのか...。歳をとるってのは臆病風に吹かれ弱く
なるって事がこんなに切実に身に染みるとは思わなかったなぁ。

でも、弱気になるだけじゃなくて、勇気付けてもくれるし、
不安や疑問を抱えつつ日々働く中年男性にゼヒ読んで欲しい作品。

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2013年02月21日

Posted by ブクログ

社会の表舞台から姿を消し、古いバッティングセンターで余生のような人生を送っていた男。
そのバッティングセンターを欲しがる男が現れ、やがて騒動へと発展していく

別れた妻や息子との葛藤
一線を退いた男の寂しさ
いろんな要素が詰まった本ですが・・・

とにかく長い(笑)
そしてなかなか話が進まない。
かな静かなハードボイルドって感じ

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2010年07月16日

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