あらすじ
わたし、悪くない。ひとりで破滅なんて絶対しない。妻に先立たれ養子の息子と向き合う老人。仕事が忙しい妻を支える気弱な夫。地方の美術館でくすぶり続ける学芸員。倒産や理不尽なリストラで無職となった同級生たち。借金苦から逃れようともがく老女。会社ぐるみで不正を隠蔽する社畜たち。彼らに正論は通じない。ひとつの嘘から、転がりだす悪意の連鎖。強がり、もがき、這い上がろうとする嘘つきたちが最後につかんだものは?
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Posted by ブクログ
岩井圭也の短編集は初めてじゃないかな?上手い長編小説を書く作家さんと思っていたが、短編もなかなか読ませる。
タイトルの引力って言葉が実によくわかる、これ「嘘」のことなんよね。欲望とか見栄とか言い訳のために「嘘」をつく時、抗いがたい何かにグッと引き寄せられてる感があり、あれは確かに引力的やわと。
「僕はエスパーじゃない」は考えさせられたなぁ。相手の気持ちを読んで行動することに愛はないんだろうか?空気を読む、忖度までは違っても、そこから相手に対してどうするか…の行動部分には愛とか情が大いにかんけいしてると思うんだが…
どれもこれも後味悪い余韻の短編だが不思議と引き込まれるし、読み終わったあとに何かしらすっきりしているところもあるのが絶妙。
Posted by ブクログ
面白かったです。
全体的に暗い雰囲気のお話が多いですが、イヤミス系が好きな方とかはハマるかなと思う。
意思を持たない男の話
認知症のふりをしていたら認知症になってしまった人
成り上がりたい学芸員
夫をブラック企業に殺された妻の復讐
バリエーション豊富で良きでした。
Posted by ブクログ
人間の欲望や嘘から広がる波紋がじわりじわりと暗い闇に引きずり混むような怖さの短編集。
岩井圭也さんで期待し過ぎたのか、何個かちょっとラストが想像つくものがあり★3。
極楽
パチンコ依存の借金から逃げるために認知症のふりをする事で行方をくらました清江。
介護施設に身元不明者として保護されることに成功するも、退屈な毎日と本当の認知症の入居者と接するうちに清江にも変化が現れてくる。
堕ちる
一生涯妻を描き続けた無名の画家、藤代恒彦は妻が病死した翌日に自殺した。
海外でのキュレーターの夢も叶わず32歳まで非正規で独身の加奈は焦っていた。
ようやく決まった縁もゆかりもない市の美術館で任された藤代恒彦の回顧展。
何としても成功させたいと踏み込んではいけない闇に堕ちていく。
個人的にはこの2つが面白かった。
連休も後半。家中のカーテンを洗い、申し込みしていた粗大ゴミを出し、換毛期真っ最中の愛猫をひたすらブラッシングしてくしゃみ連発。
部屋もすっきりした所で今夜は不恰好な生春巻きをつまみに、楽しみにとっておいたクラフトビールの飲み比べをする!!