【感想・ネタバレ】歴史は予言する(新潮新書)のレビュー

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Posted by ブクログ

連載記事集とは買ってから知ったが、内容は題名の通りだったので良かった。
難を言えば、トーンが暗い。終始悲観的に思えるところかな。
けど、面白かった。続きを読みたいです。

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2024年02月12日

Posted by ブクログ

音楽から政治思想まで守備範囲の広い片山杜秀氏が「あの」週刊新潮に「夏裘冬扇」というコラムに書き続けたものをまとめた新書です。
氏の音楽評論はあちこちで見かけておりましたが、本業の政治思想で「未完のファシズム」を拝読し、プロの学者の凄みを感じさせてもらいました。ビジネスの世界で生業を立ててきましたが、本当にわかっている人は、どんな難しいことでも優しく説明できるという特徴があります。この本は、その見本のようなもので、よくよく読めば背後に膨大な知識量があるのに、実に平易に説明されています。さらに読者層に合わせて脇道の話題も取り込んで、過去の歴史を軽妙な文体で書かれているので、歴史認識の薄い若者たちに有益な本ではないかと思います。冒頭の天皇制度の論考は、憲法の成立事情を含めて明治の先人たちの視野の広さには、改めて尊敬の念がわきます。

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2024年02月03日

Posted by ブクログ

週刊新潮の名物コラム「火裘冬扇」から。
筆者の知識力には驚かされる。斬新な視点は通常のテレビや新聞報道とは一線を画する。ちょっと右寄りな気もするが。

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

興味や関心のあるテーマは、割りにあるのに何か読み辛い。これは、新潮っぽいのかな。周りくどい感じがして、意識に上手く反映されてこない。

歴史事件の博識さと著者自身の同時代性を感じさせる着眼は面白いテーマなのに、新鮮だが、こちらに馴染みが無いゆえなのか、どこか無理に組み込んでいるような感じがある。
ンタープリター的というか、逐次的な話に感じがあり飛ばして読んでいけない。もっとコンパイル感というか、一括した、癖を感じさせない自然さが欲しい。

これは、毒味的?、それとも重箱弁当って感じか?。
どこか、お節介なんかな。

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2024年06月10日

Posted by ブクログ

 本書は全般のニュース記事について、登場人物の過去や歴史上のトピックに当てはめて、著者の主観を述べる随筆的な内容であった。題名から現在と歴史と対比して、将来や今後の展望を俯瞰する内容かと思ったが、将来展望や歴史の教訓などの言及は少なく、筆者の感想や主観を述べるにとどまり、想像と違ってあまり読み応えを感じなかった。

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2024年05月29日

Posted by ブクログ

一個一個は面白く、知らない話も多かったのだが週刊誌のゴシップ記事のような雰囲気が合わなかった。ちゃかして終わりというか。こちらも真面目に読む気が失せてしまったのがもったいないなと思った。

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2024年01月04日

Posted by ブクログ

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」、「歴史は繰り返される」など歴史を学ぶことの重要性を問う言葉や文面は多く存在する。私も学生時代は歴史の授業が好きで、大学は法学専攻だったが一年次は西洋史や宗教史などの授業が1番面白かったのを記憶している。歴史といえば山川出版の教科書に慣れ親しみ、用語集などは凡そ試験では過去大学入試出題頻度の最も低いレベルまで暗記したりしていた。歴史を学ぶなら日本史は自国の歴史を深く知るという点では馴染みやすく日本のよく知る地理と相まって、聖地巡礼とまではいかないが、旅行する際の一つの楽しみにできたりする。だが私は世界史が大好きだった。地球という広大な土地で地球の裏側で発生した出来事が海を越え大陸を吹き抜ける風の様に日本まで届いてくる。日本だけではない。世界中で発生している出来事がまるでドミノ倒しの様に駆け抜け互いに影響し合っている関係の深さを改めて知ったりもした。沢山の覇者が生まれ国を統一し、また外部から敵に襲撃され滅んでいく。国の危機に際しては決死の外交が行われ起死回生や裏切りなど、どの歴史もドラマチックでワクワクするものばかりだった。前述の言葉が示す様にどの歴史的な出来事を見ても何処となく場所を変え時代を変えて同じ様な出来事が繰り返されている様にも見える。人は何度でも同じ過ちを繰り返すし、当の歴史を作った本人が生きている間ならまだしも、子孫の代には、それが忘れさられてしまうのか、また同じ様な出来事が起こる。逆を言えば、歴史の過ちを研究し原因と再発防止策が採れれば同じ轍を踏まない様に進む事ができるはずだ。実際には世界中が同じ動きをするわけでもなく、統治者は代わる代わる変化を続けるから、無理な事ではあるのだが。だが人間は洞窟の壁にも石にも発明された紙にも何かを残そうとしてきた。そうして歴史が記録され続けてきたのは、後から生まれてくる人々に同じ過ちを繰り返さない様にとの警鐘を鳴らす想いが含まれていたのかもしれない。勿論、太平洋戦争を記録した戦史業書や古くは日本書紀、古事記など歪められた記録や権威を表す事が目的に含まれる事も多々ある。
本書は筆者が週刊新潮に掲載してきたコラムを纏めたものであるが、現代に起こっている出来事を歴史に当て嵌め準える事で前述した様な「歴史が繰り返されてる」事を伝え、そして将来がどうなるか予測するものだ。とは言え毎日書き溜めた様なものだから、大袈裟に語るというよりは、「そう言えばこんな事が過去にもあったな」といった感じで、平易で解りやすい言葉で伝えてくれる(内容は勿論、よくこんな事に紐づくなと感心しきり)。帯に「未来へのヒントは過去にある」が示す通り、膨大な歴史の中から、まさにどハマりの出来事を見つけ出して示してくれる点で非常に楽しく読める本である。

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2023年12月16日

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