【感想・ネタバレ】ファラオの密室のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

エジプト(ミイラやエジプト神話、ピラミッド)が好きなので絶対読みたいと思って買った本。ようやく読みました。
死者が生き返るというミステリーとしてあり得ない前提がひっくり返って、エジプトの文化、神話、歴史と合っていたと感じた。
決して綺麗な文化ではなく、裏の奴隷制度や身分格差も書かれていたし、後半では奴隷として連れてこられた少女が自分の考え方・固定観念とエジプト文化との違いを知り、分かり合いたいと成長している部分がとてもよかった。

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2024年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

カタカナ名で躓き世界史や外国文学が苦手な私には設定や人物相関を理解するのが少し難しかった…が、人物と人物が少しずつ繋がっていき、最後収まるところに収まったのがスッキリしていい感じ。でもこれ、ミステリーなのか…?

舞台がエジプト(珍しい)なのも、推せる。神がたくさん出てきて、どれがどれかわからなくなったりも…笑

個人的には、カリの身の上に大変共感。信頼していた人にくすめられていた一件があって人間不信になるだろうに、しっかり信じられる人を見極められるのがとても聡い証拠。とても強くて、12歳と若年なのに大人相手に呼び捨て、ものをしっかり述べ、共に考え、セティのことを助けようとする姿が良かった。最後捨てられたのではないというのがわかって本当に安心。

※処罰の仕方が鼻を削ぐとか腕を切るとか怖くて…でもリアルでした。

《ネタバレ》
本当は女性、タレクが好き、父と血縁関係にはないが父が伝えたいことを伝えるために心臓を欠けさせた、なるほどね…と。

p.163 「おい、大丈夫か」
タレクは近寄ると、声をかけ、そばにひざまずく。
倒れたままの少女は、タレクに敵意のこもった目を向ける。だが、その目が突然見開かれた。
少女は突然、がばと四つん這いになると、犬に向かって叫んだ。
「ースゥ」
少女は犬に向かって這っていく。犬もまた、嬉しそうに駆け寄ると、少女の口の周りをぺろぺろと舐めた。少女は犬の首元に手を回し、思い切り抱きしめると、その身先に頬ずりをする。

p.245 「お前は昔から、自分の気持ちや考えていることをほとんど外に出さなかったな。いや、責めているわけではない。お前がそのようになってしまったのは、私が原因だろう」イセシは言葉に力を込め、先を続けた。
「お前の子供時代は、私が奪ってしまった。お前はいつも、「こうしなければならない」「こうすべきだ」という論理で行動していた。それは人の有り様として高尚で、素晴らしいものだとは思う。だが、子がわがまま一つ言えないのは、親の責任だ。私はお前から、「こうしたい」
という言葉は一度も聞いたことがない」
「それは…・・・・」
そうかもしれない。だが、セティにとっては当たり前のことで、気にしたことなどなかった。
「何度でも言おう。お前の人生はお前のものなのだ。セティ、感情を表に出せ。不条理には怒れ。すべきでないことをしてもいいんだ。エジプトも、王も偉大だ。私も、それに歯向かう者がいればしく料弾するだろう。だが、我が子だけは別だ。お前がなにをしょうと、私だけは最後まで味方でいよう。結果、失敗することがあったとしても、その失敗はお前のものだ。私はお前に、他人にもたらされる成功よりも、自分で掴み取った失敗を誇ってほしい」「ですが、私は・・・・・本来受け取るべきでないものを受け取りました。その責任は果たさねばな
245
りません」
「そんなことはない。お前自身が何者かは、お前が決めればいい」

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

蘇った主人公をみんな普通に受け入れすぎ。
主人公に何かしら身体的特徴がある、もしくは実は女かもとは早い段階で見当がつく。
ホルエムヘブとアイってどこかで見た名前だと思ったらツタンカーメン展に行った時かな。
マアトさん優しい。

それにしても著者は何者なのか。小説書いてる時間あるんだ。

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想
登場人物が多いのとエジプトの人の名前が頭に入ってこないので最初はちょっと苦労した。

死者が甦るっていくらエジプトで信仰されてても、みんなもう少し抵抗あるのでは?と疑問に思った。

終盤にポツポツと様々な真実が明かされあっと思わされた。謎解きがもっと一気にくるとなお良かったかも。

あらすじ
時はエジプトのトゥトアンクアテンの治世の頃、ミイラ職人のタレクは、若くして亡くなった神官書記の親友であるセティをミイラ化した。

セティは冥界で審判を受けようとするが、心臓に欠けがあるとして審判を受けられず、3日以内に欠けた心臓を取り戻して審判を受けるようにマアト神より言い渡される。

セティは自分の心臓を求めて、自分が死んだ真実を捜索する。セティは捜索を進めるうちに神官長の想い、父親のセティに対する想い、親友のタレクの想いなど様々知ることになる。

そして、ファラオのミイラがどのようにして外に持ち出されたのか謎を明かす。

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2024年04月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んだことの無いエジプトが舞台のミステリーで、面白かった。
残ページ的にどうにかなる!?と思ったけどどうにかなったし、カリは解放されそうな終わり方で良かった。
ただ、自分の読み落としのせいで名前と見た目が入ってこなかった…

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

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第22回『このミステリーがすごい!』大賞大賞作
大賞時タイトル[ミイラの仮面と欠けのある心臓]

「紀元前1300年代後半、古代エジプト。死んでミイラにされた神官のセティは、心臓に欠けがあるため冥界の審判を受けることができない。欠けた心臓を取り戻すために地上に舞い戻り、自分が死んだ事件の捜査を進める。」

上級神官書記セディの秘密、それに関わる父イセシ、親友のミイラ職人タレクへとの友情と想い。
先代王と現在王の太陽神信仰とピラミッド内外で起きた事件。奴隷の少女カリ。死者の生き返り
が現実の、エジプトの神信仰を絡めた数々の出来事。
エジプト、ピラミッド、ファラオ、ミイラという言葉だけで謎に満ちた壮大な物語感を背景に感じるが、あ!そうなんだというラスト感。

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2024年04月24日

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