【感想・ネタバレ】谷松屋戸田商店 折々の茶花のレビュー

あらすじ

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今まさに開こうとする花のいのちを、老舗の名品道具が受け止める。・日本有数の茶道具商が問う、茶花の現在。・床の間の花と暮らしの花。入れ方のコツもわかる。・茶の湯愛好家、古美術愛好家垂涎の名品道具。江戸中期から続き、大名茶人・松平不昧公や近代数寄者の出入り道具商となって、現在に至る谷松屋戸田商店。本書には、愛好家垂涎の名品道具をはじめ、現代作家やプリミティブアートなど、戸田商店が扱う道具を自在に使って花を入れた、四季折々の作品が掲載されています。正式な床の間の花はもちろんのこと、日々の暮らしで楽しむ花も提案。また、花の入れ方、取り合わせ、枝の処理など、自分で花を楽しむ際に役立つコラムも満載。茶の湯を愛し、花を愛でるすべての読者必携の一冊です。

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Posted by ブクログ

かなりアーティスティックで茶花というタイトルから離れた花も多いけど、茶花を念頭に入れているからそれが逆にいいというか。ここで言っているのは著者らの定義する茶花とも違う花が多い。
形式にこだわる茶ではなく、本当に美しいものは何かにこだわっているところがいい。知識は必要だが感じることを邪魔させてはいけない。まず最初にグッと感じるか。見立てる基準は見飽きないもの、それ自体にものとしての力があるか。道安の茶への理解も共感できる。人を意識せずに深めていくが、それを人にも伝えたくなる、お茶ってそういうこと。直感を育てるために五感を磨く。
花を入れているのは小林さんという元サーファーで、入れ方留め方の技術もコラム的にあちこちで紹介されているし、茶花を知るためには日常から花と付き合うとか、茶室の外の経験がその人のお茶に生きるとか、考え方に共感する。気に入りの花器を見つけて日々花を入れる。子どもだって美しいものはわかる。花を入れるときの美しさは色彩と線、そういう意味で書道に似ている。花を入れる行為を通して時間を表現している。陰陽を自分の感覚で意識する。なぜダメかを理解できればその決まりを超越できる、決まりを無視して好き勝手するのではなくその意味を踏まえた上でその先の段階へ進める。花との関係を深める方法として花を入れる場所を決め、そこに常に花を入れたりする。いろいろやって自分の感性を磨く。人に教わるのではなく経験を通して自分で正解を見つけていくもの。
小林さんの師匠にあたる稲葉京さんという人もでてきてこの人もまた凄い。

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2026年10月13日

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