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Posted by ブクログ
非常に面白かった。1980年代前半に起こった漫才ブーム。その後は、終わった古いものだと認識されていた。漫才復興のために、ガチンコの漫才コンテストM‐1を仕掛ける。
現在では、年末の風物詩となり、ある意味で文化とまでなっているM-1の裏側がよくわかった。1つの文化を根づかせる大変さと、著者の熱意がとても伝わった。
Posted by ブクログ
12月半ばの日経新聞書評で取り上げられていた。
面白そうと(そもそも、お笑いは大好きだ)、書店で求めた。さて、エッセイ? タレント本?どのコーナーにあるのか? 店員さんに尋ね、連れていかれたのはビジネス書の棚だった。
なるほど。帯にも、こうあった。
「崖っぷちから始まった起死回生の漫才復興プロジェクト」
吉本興業のいち社員が、ひとつのプロジェクトを成功させるまでの泥臭いサクセスストーリーだ。
1980年代の漫才ブームから、かれこれ30年。確かに、漫才は低迷していただろう。世紀も改まり、社命によりその復興を担うわけだが、現状把握から始まり、分析を行い、社内外の賛同者を募り、紆余曲折、停滞期を経て、ブレイクスルーが生じ・・・ と、ビジネス的に見ても、その経緯は面白い。一種、プロジェクトXを見ているようだ。
話は、第1回の成功までが描かれるが、その後、今に至るまでの流れ、継続させることの難しさや、そこでの創意工夫、そして見切りのつけ方なども、少し語ってくれても良かったかなと思うところ。
まぁ、そのあたりは、一視聴者としても傍目ではあるが見て知っている部分もあるか。
帯の言葉を寄せた島田紳助。
巻末にも紳助と著者で交わされるやりとりが掲載されているが、ムネアツでいい。清々しい気持ちになる。
やはり、笑いは、いい!