感情タグBEST3
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NHKオイコノミアで「おばさんの経済学」というテーマの解説者として出演時はオサレな品のいいおじ様という印象だった。
障害者問題を経済学で中立的に善悪論ではなく行動の動機づけや詳細な資料で詳細に解説。これは同業者に紹介すべき良著。
覚書
目の前にいる障害者に対して健常者がとる行動を席をゆずる、無視、ねたふりという反応にわけて健常者自身の壁を説明。
転ばぬ先の杖支援よりも生むが易し支援
障害者雇用納付金制度で障害者の7割 14万人の雇用創出効果
施設臭として管理的指導的支援をネーミング
社会問題全体との共通項
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比較優位の原則を用いたユニークな提言。
Aに比べて絶対的に能力の劣るBとCであっても、自分の中で相対的に得意な仕事に特化することで社会全体の生産量を増やすことができる。
つまり障がい者の場合でも、自分のもっとも得意なことを見出すことで社会に貢献することができるというもの。
能力の違いを認め受容する社会がボランティア精神を求めるものでなく理に叶ったものであると認識されるならば、ノーマライゼーションは飛躍的に進むと思います。チョークの日本理化学工業もいい例。
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本書は障害者をめぐるさまざまな問題を経済学という分析道具で串刺しにし、読者にできる限りわかりやすい形で解説したものである(p.2)。
中島隆信氏は計量経済学を専門とする経済学者で、「大相撲の経済学」、「お寺の経済学」、「オバサンの経済学」といった斬新なテーマの本を数々執筆している。そんな著者が今回テーマにしたのは「障害者」である。障害者をめぐる法制度や置かれている現状や課題を丁寧に解説し、経済学的視点からの解決策を述べている。
丁寧な取材にもとづいて執筆されたということがよくわかる本だった。ETV特集『生きづらさに向き合って~ある精神科クリニックの挑戦~』(NHK、2014/11/15日 初回放送)内で取り上げられた「浦河べてるの家」や、「バリバラ ~障害者情報バラエティー~」(NHK)も本書で取り上げられており、著者の本テーマの関心の高さが垣間見えた。経済学を学んだ私にとっては物足りなかったが、経済学手法で障害者問題を考えるというのは新鮮で、ためになる内容だった。
本書に書かれていることは障害者問題に限らず、社会に存在するあらゆる差別・不条理を考える際にも参考になる内容だと感じた。また経済学の知識が無くても十分理解できる内容であり、入門知識があればさらに内容の理解が深まるだろう。
社会問題に関心のあるすべての人にぜひ読んでほしい本。
Posted by ブクログ
障害者福祉と経済学(商学)という関連のない感じがする部分もあり、若干中途半端で読みづらい部分もありますが、障害者は社会を映す鏡という観点は非常によかったと思います。最後のあとがきの部分はとってもよかった。また、障害者の雇用に関する部分で比較優位の原則はとってもおもしろいと思いました。。。。