【感想・ネタバレ】最強マフィアの仕事術のレビュー

あらすじ

週に数億の稼ぎをあげたマフィア幹部が最後にたどりついた“ビジネスの極意”

《どんな時代でもタフに稼ぐマフィアの働き方とは……》
なぜ、マフィアはビジネスで成功できるのか?
なぜ、マフィアの多くは高校すら出ていないのに、
MBAを持ったビジネスエリートたちと互角以上に渡り合うことができるのか?

マフィアが行う非合法ビジネスはアメリカのGDPの1%以上を生み出している。
さらに表のビジネスでも、マフィアは巨大なネットワークを張りめぐらしており、
マフィアがビジネスの世界で生み出しているものは計り知れない。

著者マイケル・フランゼーゼによると、マフィアのビジネスの成功の秘訣は
決して暴力や脅しといったものではないという。

ミスをすれば自分の命がない――、
そうした厳しい環境の中で磨かれる「実戦の感覚」にこそ重要なのだと。

本書でフランゼーゼは、マフィアとしての華々しい活躍を通して学んだ、
「どんな時代でも、稼ぐべきときに稼ぐ」そのための考え方を教えている。
これは、ビジネスに関わる人なら誰でも納得でき、実際に役立つノウハウだ。

フランゼーゼは非合法な方法は紹介していないし、薦めてもいない。
ここまででも充分に役立つが、本書の読みどころは、この先にある。

フランゼーゼは大金を稼ぐことで、ニューヨーク5代ファミリーのひとつ、
コロンボファミリーの幹部に上り詰め、数々のメディアで注目を浴びた。
アメリカを代表する雑誌『ライフ』誌では「マフィア界の若き天才」と、
『ヴァニティ・フェア』誌では「アル・カポネの再来! 今最も大金を稼ぐマフィア」と、紹介された。
それにも関わらず、彼は“本当の成功”を手に入れるために
マフィアから足を洗って、自ら刑に服した。

裏社会で昇りつめた著者が、最後にたどりついた「本当の成功」とは?
「ビジネスの極意」を学ぶことができるという「ソロモンの教え」とは?

マフィアは、どんな時代にあっても、タフに働くことで生き残り、
今もアメリカ社会の隅々まで、大きな影響を与えている。
国や時代が違っても、彼らから学べることは少なくない。
仕事は理屈じゃない、現場で磨いた知恵こそが重要で
本当に役立つのだと教えてくれる1冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

チェック項目14箇所。本書は犯罪を賞賛するものでは断じてない、マフィアのビジネスのやり方は教えるが、それと同時に、彼ら(私も含む)のような人生を送る厳しさも伝えるつもりだ。ビジネスとは、事前に明確な目標を定め、その目標に沿って計画的に仕事を進めていくものだ、見えない目標を達成することはできない、だからマフィアは、目に見える身近な相手をカモに選ぶ。きちんとした計画を立てるためには”計画書を書く”ことが早道だ、書面にまとめようとすると、どうしても何度も見直さねばならなくなる、つまり、それだけ計画について真剣に考えさせられるということだ。ビジネスで成功するための秘密の方程式は存在しない、ただし、成功者に共通ことが一つある、それはハードワーク、つまり”努力”だ、もちろん、努力すれば必ず成功できるとは限らない、努力も成功につながる一要素でしかない、しかし、努力なくして成功はありえない。どういう人物を仲間にすべきか? 次の三つの質問をクリアした人物を選べばいい、そいつは”誠実”か? そいつは”有能”か? そいつは”頼りになる”か? 自分の周りを優秀な人材で固めれば、彼らがカネを稼いでくれる、しかも、自分も優秀だと思われる、自分のやるべきことを絞ってそれに全力であたり、残りの仕事は優秀な誰かに委ねるのが一番だ。《相談役を選ぶには》●ビジネスの裏も表も知り尽くし、有意義な意見を提供できる人物か? ●ビジネス上のメリットだけを考えて意見が言える人物か? ●お世辞を言わない人物か? ●ビジネスのためにならないと思えば、対立を恐れず正直に意見が言える人物か? マキャベリの教えは、人々に恐怖心を植えつけて忠誠を誓わせる、しかし、恐怖心で統率された組織は、いつか必ず内部から崩壊する、それは、策略、不信、裏切りが生まれる状況をつくるということだ。成功で得たものを心から喜べるかどうかは、どういうやり方で成功を手にしたかで決めるのだ。「口っていうのは、銃やナイフなんかよりもトラブルの元になる。自分の放つ言葉は、ときとしてとんでもない凶器となって自分の身を襲う。サツが仕掛けてくるどんな罠よりも恐ろしいものなんだ」。口を閉じて人の話に耳を傾ければ、自然と情報が入ってくる、その情報は、新たな行動を起こしたり、決断を下したりするための判断材料になる。充実したプライベートを送りつつ、仕事で大きな成功を手にしたいなら、「よく考えてから行動する」「自分が口を開く前に、まずは相手の話に耳を傾ける」「考えなしに口を開かない」、この三つを決して忘れてはならない。人にはそれぞれ適したポジションというものがある、それはビジネスの世界でも言えることだ、誰もが経営に向いているわけではない、人の上に立つよりも、誰かの下につくほうが能力を発揮できる人もいる。仕事に夢中になりすぎて、本当に大切なものをないがしろにしてはならない、本当に大切なもの――それは自分と自分の家族だ、自分や家族を大切にせずに富や名声だけを追いかけ続けても、苦い思いをするだけだ。

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2014年06月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マフィア感は一切無いです。至極真っ当な、真っ当な話だと思います。ただ、マキャベリの評価としては、考え方が分かれるところです。故に、ソロモンというのも、メタファー?なのかしら…。

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2012年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マフィアと聞くと一件隔離された世界の様に思えるが、マフィアが生きる世界に置いても、自分たちが生きる世界に置いても、何かを成す上で守るべきルールは変わらないのだと感じた。
自分たちの生きる社会と比べればシビアな面は強いものの、この本を通して知ったマフィアの生き方やルールに学ばされたことは非常に多く、自分の中で今後何度でも読み返したいと思える一冊。

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2011年10月30日

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