【感想・ネタバレ】黒い絵のレビュー

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Posted by ブクログ

今までに何冊か原田マハさんの本を読んできたが、これほどまでに官能的な描写の作品はなかったと思う。でもさすがは美術に詳しく、また文学的な描写も上手い。わかりやすく、すーっと内容が入ってきた。さすがだ。

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2024年04月13日

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この本を読むと自分の中の悪い自分が出てくるような気がする。
そして、その悪い自分がニヤリとする。
デトックスされた様な気分に最後は落ち着く。

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2024年01月20日

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『オフィーリア』を読むために購入しました。
原田マハさんの作品は『本日は、お日柄もよく』しか読んだことがないのでだいぶ驚きながら読みました。何度もほんとに同じ作者さんなの?と疑いました笑
個人的には『深海魚』と『オフィーリア』が好きでした。
『深海魚』の独特の世界観がすごく素敵でした。ラストはイヤミスっぽいけどそれもまたいい!
『オフィーリア』は『地獄変』(芥川龍之介)のオマージュ的作品なので、『地獄変』を知っているとさらに楽しいかも。
『キアーラ』と『向日葵奇譚』はよく分からなかったのでもう一度読んでみようかな。

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2024年05月07日

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初めて原田マハさんの作品を読んだ。イメージと違ったので、これが1冊目というのは良くなかったのかもしれない。短編が続いていて、どれも絵画や美術に関する話だった。そして全部の作品がどこか湿っている、濡れているような感じがした。そして耽美で官能的な表現もあり、後ろめなくてはならない背徳的な感情も多く出てきた。女性としてのプライドや、「どうにもならなさ」みたいなものを感じた。私は美術に詳しくないので、タイトルや出てきた地名をもとに調べて、へぇこの絵のことね、と照らし合わせながら読んでみた。本場へ行って本物を見てみたい。「指」は艶かしく、誘われているような感覚になって、読んでいて不思議な体験ができた。今度から仏像の手に注目することになると思う。そして「オフィーリア」この絵画は美しいと思っていた。娘のために父が最後にできること、絵として残すこと、という言葉が心に残った。絵にはそんな意味が込められることもあるのかと。ただ見ているだけじゃわからない背景もあるんだな。最後の「向日葵奇譚」は、奇譚というタイトルが付けられている通り不思議な体験だ。私はゴッホが好きなので特に集中して読んでしまった。最近の日本でのゴッホブームには驚かされるものがある。ゴッホの陰気な性格が日本人の気質に合っているのかなとも想像していたが、ここまで解像度の高いゴッホを持ってこられると、納得せざるを得ない。そして表紙の絵は何なんだろう。私にはこの絵の意味も、黒い絵という意味も分からなかったので、ネットの海から心にピッタリ落ちてくる言葉を見つけてこようと思う。

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2024年05月05日

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私のイメージと違う原田マハの作品だった。
少しびっくりしたが、ものすごく引き込まれた。
なんとも言えない世界観。
特に深海魚と指が私は好きだな。
そして原田マハさんの文章も好きだと再確認。
本当に良かった。

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2024年04月01日

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仄暗い禁忌の光の様な短編集。
何ていうか、奇妙な感覚だった。
どこか絵画を見ている様な、誰かの人生の一場面を追体験している様な、そんな感覚でした。
私は、向日葵奇譚が好きだったかな。異次元の中の異次元のゴッホ、本当に面白かった。

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2024年03月17日

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原田マハさんの多才ぶりには脱帽。アートへの愛と造詣の深さが伝わってきて、こちらもワクワクと芸術の世界に引き込まれた。さすがの文章力で、1話1話テイストも雰囲気も違っていて、チョコレートの詰め合わせ箱から一つ一つ丁寧に選んで味わっているような感覚も楽しかった。個人的には"指"
が好きだったなぁ。芸術とエロスって通ずるものがありそう。禁忌って人を惹きつけるよね。そんな禁忌が詰まった一冊であった。初原田マハさん、別の作品も読んでみたい。

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2024年01月30日

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DOPEマハ

ってな事で、原田マハの『黒い絵 Les tableaux noires』

黒い絵
深海魚
楽園の破片

キアーラ
オフィーリア
向日葵奇譚

の短編集。

マハさんの新たな扉を開けた1冊じゃないかと。

賛否両論あるみたいじゃけど、わしは頗る良いと思った。

今までのマハさんには無かったエロティシズム、ホラー、ミステリー?とアートを絡めた新境地開拓した様な内容じゃね。

百田尚樹さんの『幸福な生活』の様な最後の数行でトドメを刺す感じが似てたかな

マハさんも模索している様な感じで、初々しさを感じる文章がキュンときましたとさ

2024年13冊目

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2024年05月11日

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いつもと違う原田マハさん。
ノワール小説とは…初めてのジャンルかもしれない。
人の心の黒い部分を深く描いているような、浅くなぞっているような読後感。
6つの短編集、それぞれ結論がよくわからない終わり方。
短編だから、それもアリなのかもしれないけれど、
私的には中途半端感がぬぐいきれない感覚でした。
原田マハさん上級者には面白い作品なのかも…ですが、初心者には難しい題材かもしれません。

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2024年05月09日

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今までの原田マハ作品とは全く違う物だった。原田マハデビューをこの本でしてしまった方は、誤解すること間違いない。
ものすごく刺激の強い話だった。
オフィーリアと向日葵奇譚は好きだった。
原田マハ先生の新境地という感じなのか。私には少し刺激が強すぎて、いつものマハワールドの方が好みだ。

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2024年04月28日

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美術品をモチーフにしたエロティックで仄暗いオムニバス作品集。

闇の芸術鑑賞といった感じの作品。読者である私が美術史に浅学なため細かなネタが拾いきれなかった。もっと詳しい方ならそれなりに楽しめるのかも。

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2024年04月28日

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ネタバレ

短編集だった。
そして、エロイ話が多かった。ちょっとびっくり。
「オフェーリア」が面白かった。
確かにあの、死にかけ数秒前の絵に意識があったとしたら
ずっと永遠に死にかけ数秒前で、それはそれでしんどいだろうね。
でも沈む前でよかったと思う。沈んでる真っ最中だと永遠に苦しい時間だし。
とはいえ、
その「死ぬ娘」を描くために、画家の娘(そこにいたるまではいろいろあるんだけど)を沈めるという・・ね。
そして画家はその様子を必死で描く。
「地獄変」の物語と同じだわね(それを参照された?らしい)

「向日葵奇譚」は
ゴッホを舞台で演じる役者がでてきて、
一瞬、SUPEREIGHTの安田君?!って思ってしまった。
(安田君は原田マハさんの「リボルバー」の舞台でゴッホを演じている。娘が舞台をみてすごく面白かったと報告してくれました)
でも、ぜんぜんそんなんじゃなくて、
ゴッホが狂気的な人ではなく、もっと普通の人だったら?的な舞台をつくるという話。その話も興味あるから、読んでみたい。
「さよならソルジュ」という漫画で、ゴッホは普通の人なんだけど(周囲が死語逸話を作り出して伝える)、
原田マハさんの分で、その「普通のゴッホ」を読んでみたい。

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2024年04月24日

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こんな本も出すのかと意外!
ストーリーがコア過ぎて入り込みにくく感じましたが、絵画や芸術を検索しながら(原田マハの小説はいつもそう)読みました。

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2024年04月23日

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絵画や彫刻などの芸術品に心を奪われ、
歪んだ欲望や身勝手な願望が暴走し破滅に
向かって進む物語。

美しい芸術の裏にのたうって蠢く闇、
黒いです。


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2024年04月05日

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官能の要素が強いから一回でいいけどサクッと読み終えられて面白かった。
ノワール小説(フランスで生まれた作風で、犯罪をテーマにしたものや、悪事が横行する世界を舞台にした、悪人が主人公の作品)は結構好きだなと思った。

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2024年03月24日

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原田マハさんの新刊、というだけで読んだので、ノワール小説=暗黒小説という言葉を知って納得。
いつものテイストの方が好きだけど、短編ならたまにはこういうのもいいかも

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2024年03月13日

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「生きるぼくら」を読んだ後に読みました。原田マハさんの引き出しの多さにビックリです。
物事に強く眩しく光を照らせば、深くて暗い影が出来ます。マハさんの明るく前向きになれる小説があるのは、深くて暗い影のある陰があるからなんだなと感じました。
共感できるところもあり、人間の影の部分に光を当てた小説でした

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2024年03月02日

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原田マハさん初読みです。6つの短編集。いきなり官能小説ぽいのが続いたので、3篇ぐらいでギブアップ気味だったのですが、途中でやめるのは主義ではないのでとりあえず読み続けました。後半のオフィリアと向日葵奇譚は江戸川乱歩の作品を彷彿させるようなといっても語りとか内容は全然違うのですが、薄ら寒い感覚を醸し出すような世界観の作品で面白かったです。他の方の感想を読むと、この本自体が通常の原田さんの作品とは異質の作品らしいのでそのうち原田さんの代表的な作品を読んで見ようと思います。

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2024年03月01日

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官能小説ぽい短編集。原田マハさんの本を初めて読んだで、こんな話を書くのか…!と驚いたが、レビューを読んで今回がこういう作品なのだと分かった。どれも衝撃的な作品だがやはり短編集は内容が短い為読んだ後物足りない感があった。個人的にはオフィーリアが好き。

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2024年02月20日

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愛と性かな。本当はこうじゃないんだって思っても現実は目の前にいる誰かと逃れられない関係が続いてしまうって事を短編で綴られている本だと思います。なかなか良かったと思います。

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2024年02月18日

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どろっとした読み心地の短編集。
意欲作ってことなのかな?
やっぱりこうアートに真っすぐみたいなのが好きだなとは思ってしまう。

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2024年02月11日

Posted by ブクログ

かなり官能的な短編集。
好き嫌い、賛否、ありそう。
そのアートを知っていたら、好きなら、自分の感覚との差異に戸惑ったり。

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2024年02月08日

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新たなマハさんの雰囲気が纏う作品集。
個人的には同郷の写真家土門拳さんがフィーチャーされてて嬉しかった。
写真をしてる人は自然と構図線の比率が身に付いている人は多いと思うのですが、土門拳記念館ではどこで写真を撮ってもカッコよく写真が撮れます。
配置、設計がすごい。

オフィーリアが良かった。芥川龍之介の「地獄変」をベースに創作されてあるとの事。

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2024年02月02日

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評判とタイトルの通り、黒かった。
救われない深みの黒を感じた。
いろんなパターンかあったけど、オフィーリアは芥川龍之介作の地獄変を下敷きにしていると書かれていて、なるほどと思った。
人は芸術を突き詰めていくと完成させたいという欲に溺れてしまうものなのかもしれない。
原田マハさんの作品の別の一面を覗いた気がする。

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2024年01月23日

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タイトルから想像して何か呪われた絵にまつわるストーリーなのかと勝手に思っていたけど、違ったし、長編かと思ったら短編集でした。
今までの原田マハさんのアート小説を期待して読むとちょっと期待ハズレになってしまうかもさはれません。
どの物語もぞーっとする部分があって、怖いよマハさん!と思いました。こういう小説も書けるんだなぁと新たな一面を発見です。

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2024年01月20日

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これまでには無い原田マハさんとのことで久しぶりに詠むことに、それにしても正反対のマハさんがここにはいます。

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2024年01月19日

Posted by ブクログ

帯びには「著者初のノワール小説集」とうたわれていた。ノワールとは、仏語で「黒」のことらしい。原田さんにしては珍しく、淫靡であったり背徳的であったりオカルト的であったりする黒いイメージのお話が6編。
1時間ちょっとで読める本でした。残念ながら好みではありませんでした。

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2024年01月17日

Posted by ブクログ

たゆたえども沈まず
リボルバー
楽園のカンヴァス
と、絵画シリーズを読破して来て
期待MAXだった為、思っていたものとは違いました

エロスと狂気ってイメージなかったけど、
面白かったです、さすがだなー

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2024年01月14日

Posted by ブクログ

一見美しいと見える絵でもその背景には人間の営みとか心の闇とか憎しみのようなものがある。そのストーリーのような気がした。

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2024年01月14日

Posted by ブクログ

6つの短編

前半3つはエロティック
後半3つは怪奇

2と3は女性の大人向け。特に2つ目の「楽園の破片」は30代後半以上の女性だとスッと分かる。巧さが際立っている。
その他の作品も巧いなと思う。

どれも美術に絡んでいて私は読みやすかった。
1は漫画、
2はゴーギャン、
3は弥勒堂の釈迦如来坐像、
4はアッシジの聖フランチェスコ、
5はミレーのオフィーリアと芥川の地獄変、
6はゴッホ

短編だからサクッと読める。
物理的にも文字が大きく行間が広くて、すごく読みやすかった。

他のレビューを見たら、ファンの人にはショックな作品らしい。
私は特にショックはないけど、原田マハさんの作風を期待して読むと確かに物足りないとは思う。

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2023年12月06日

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