あらすじ
■内容紹介
11万部を突破したベストセラー『原発はいらない』がついに電子書籍化! 福島第一原発は今、どんな状況なのか。放射能汚染は、今や首都圏にも広がってきている。このままでは、日本は「汚染列島」と化してしまう。40年にわたり「原子力研究者として、原発をやめるための研究」に励んできた著者の反原発運動の経緯をたどりながら、原発事故が最悪の場合、日本列島に壊滅的な打撃を与えることを客観的に論証する。では、すべての原発を廃炉にしたあとは、どうすればいいのか? 「化石燃料を使う火力発電は地球温暖化を促す」とか、「原子力発電の経済的効率性を重視する」といった原発推進論者の主張に鉄槌を下しつつ、「電力を好き勝手に使う強欲文化」から、「人と地球にやさしいスローライフ文化」への大転換を提案する。今、最も信頼できる原子力研究者が、渾身の力を振り絞って原発廃絶の思いを綴った覚悟の書。43年の原子力研究人生の集大成ともいえる「小出メッセージ」の決定版!
■著者紹介
小出 裕章(こいで ひろあき)
1949年、東京生まれ。京都大学原子炉実験所助教。1968年に、原子力の平和利用に夢を抱いて東北大学工学部原子核工学科に入学。1970年、女川での反原発集会への参加を機に、原発をやめさせるために原子力の研究を続けることを決意。1974年、東北大学大学院工学研究科修士課程修了(原子核工学)。専門は放射線計測、原子力安全。著書に『隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ』(創史社)、『放射能汚染の現実を超えて』(河出書房新社)、『原発のウソ』 (扶桑社)などがある。
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Posted by ブクログ
メモ
P117 図25
P120 図29
原発を運転させる理由が見つからない
P169
原子力安全委員会、原子力安全•保安員は
原発推進の機関にすぎない
P175
チェルノブイリ原発事故は
運転員のミスではなく
原子炉の構造上の欠陥
原発をやめても
電力は不足しない!
Posted by ブクログ
国と東京電力など各電力会社がすすめてきた原子力発電。これらは様々なウソや情報の隠蔽などによって推進されてきた。
原子力発電がCO2を出さないのは発電の時だけであり、燃料であるウランを採掘したり濃縮したりなどその過程でCO2は出てしまう。
またCO2だけならまだしも、原子力発電はプルトニウムという「死の灰」を生み出す。プルトニウムの半減期は数十億年と言われている。このプルトニウムをどうするのか?様々な問題が山積みとなっているのにとりあえず発電だけは進めていたようだ。
中学や高校で学習するプルサーマル計画などまったくもって事業として成立していないことがわかる。私の世代の教科書でもプルサーマルにより原子力発電は有効的であるような書かれ方をしていたと記憶している。もはや教科書までもウソだったのか。
このようなことからも、今回の原発事故は政府と東電による「人災」だったと思わざるを得ない。これからの日本人は原発、放射能について正しい知識をつけるべきであると思った。