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Posted by ブクログ
古処誠二氏のビルマ関連小説を数冊読んでからの本書。当然ではあるが小説よりはるかに重く、インパール作戦や戦争の悲惨さを突きつけられた。
牟田口司令官が槍玉にあげられるが、大きな組織の中の1人だけの問題ではないことが本書を読むとわかる。直属の上司が承認したり、企業でいう本社にあたる大本営がNOと言わなかったのだから、司令官の立場としては作戦遂行の一択だったのだろう。尖った意見には異論は付きものなので、インパール作戦についてのさまざまな批判が当時からあったようだが、結果論であり当時としてはなるべくしてなったという感じである。
それにしても、大本営というか上が責任を取らないのは今の日本の大企業を見ているようで変わらないものだなと思う。