あらすじ
17歳の看護実習生ディーは、姉の帰りを待っていた。きょうは美人の姉シルビアが、家に新しい恋人を連れてくる。マークが玄関に現れたとき、ディーは息が止まりそうになった。こんなにもハンサムで、明るく大きな声で笑う人は初めてだ。姉とじゃれ合いながらも、ディーを一人前のレディとして扱い、きちんと話をしてくれる彼を、ディーはすぐに好きになった。姉の恋人でもかまわない。わたしたちはこんなにも気が合うのだから。だがディーはまだ知らなかった。姉のほんとうの心の内を。そして、マークの奔放な女性関係や、無鉄砲で命知らずな夢を。ディーの、長く苦しい片思いのはじまりだった。★危険と女性に愛され、母親たちが“彼は悪い男よ”と眉をひそめるような男性に恋をしてしまったディー。彼の心を射止めるまでの長い5年間を、人気作家ルーシー・ゴードンが、優しく見つめるように描きます。
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家族に囲まれて結婚60周年を祝う幸せな夫婦。仲睦まじい姿からは想像もできないくらい、想い合うまでには障害や壁があって、そんな2人だからこそ幸せな今があるんだと思った。読み終わってからまた冒頭を読むとより幸せな気持ちになります。
Posted by ブクログ
主人公二人の結婚60周年パーティーから始まり、ヒロインの回想という形で進んでいくロマンス。
ハンサムでプレイボーイなヒーロー=姉の恋人に恋をしてしまった初心なヒロイン。
このヒーローが結構酷いことしてるんだけど淡々と書かれているせいか読みやすかった。その後に自業自得で苦しむヒーローが見れるけどこの時も何が悪かったのか分かってないんだよね。
歳をとった二人の姿が幸せそうでじんわり来る。
2021.09.04再読
★3→★4.5
第二次世界大戦を舞台にした2人の出会いからのロマンス。
プチヒストリカルみたいな感じ。
姉の恋人に恋をした看護実習生のヒロイン。
危険な香りがして中々本心が見えないヒーローに見切りをつけ、ヒロイン姉は既婚者の男性と駆け落ちしてしまう。
その後ヒロインとヒーローは婚約するが、ヒーローの女癖の悪さにヒロインも「自由にしてあげる」と、婚約解消。
酷いヒーローなんだけど、愛に臆病なヒーローは自分の気持ちに気付いてなく、そしてその気持ちに揺さぶられるのが怖くてヒロインに対しての自分の強さを誇示したかったのかな。
漫画版だけでもいいんだけど、ヒロインに捨てられた後のヒーローの弱いところが書かれている原作が良き。
ルーシー・ゴードンのヒロインに違わず、母性に溢れた強い女性なのでヒーローの弱いところを見つけてしまい放っておけなくなっちゃったのかなぁと。
著者のヒーローは弱くて正直イラっと来ることが多いんだけどそれを含めて読ませる力があるのよね。
心の奥の底ではヒロインに一途だからいいのかも。
最初はヒーロー(怒)と思ってたけど再読してみると、かわいいとこもあるじゃん、なんて思ったりもした笑
ヒーローが酷いので★4.5だけど、このヒーローだからこそ面白さがあると思うのでほぼ★5ですね笑
多分再々読したら★5になると思う。
読めば読むほど味が出るスルメ作品。
Posted by ブクログ
結婚60年のお祝いの夜、来し方を振り返る妻。第二次世界大戦と愛に苦しんだ日々。ハンサムで身勝手で孤独なヒーローを、一途に愛するヒロイン。小さな男の子が空っぽの家の中をどこにいるの?と走り回る夢が印象的だった。2012.2