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Posted by ブクログ
大江健三郎の文学以外の作品は、出たときには読むことがありますが、後から読み返すことはありませんでした。
記事で、
「標題の「あいまいな日本の私」が、ノーベル文学書受賞の際の記念講演の標題だということ。」
「ノーベル文学賞を受賞した川端康成の「美しい日本の私」を引いていること。」
を知って、読み返す気になりました。
「ハックルベリーフィンの冒険」と「ニルスホーゲルソンの不思議な旅」の2冊の書籍を紹介しています。
「裏切り者(トラディトーレ)としての翻訳者(トラデュトーレ)とはいえない」
アイルランドの詩人ウィリアムバトラーイエーツに親近感を感じるとのこと。
上品な(ディーセント)。
渡辺一夫の弟子とのこと。ユマニスム。
鳥の歌から音楽に向けて育った知的な障害を担って生きる息子。
大江健三郎のような大作家の考えることは、私にはよく分かりませんが、一つの立場の表明として尊重すべきものだと理解しました。
この本を読むまでは、川端康成よりも大江健三郎をより好んでいましたが、この本を読んで、川端康成の理解が不十分であったことを知り、川端康成を読み直そうと思いました。
自分がそれに対して、意見を持てるようなところまで、まだ至っていません。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「私は渡辺一夫のユマニスムの弟子として、小説家である自分の仕事が、言葉によって表現する者と、その受容者とを、個人の、また時代の痛苦からともに恢復させ、それぞれの魂の傷を癒すものとなることをねがっています。」―一九九四年ノーベル文学賞受賞記念講演ほか、全九篇の講演に語られた、深く暖かい思索の原点と現在。
[ 目次 ]
あいまいな日本の私
癒される者
新しい光の音楽と深まりについて
「家族のきずな」の両義性
井伏さんの祈りとリアリズム
日米の新しい文化関係のために
北欧で日本文化を語る
回路を閉じた日本人でなく
世界文学は日本文学たりうるか?
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]