【感想・ネタバレ】生まれ変わるなら犬がいい（１）【電子限定特典ペーパー付き】のレビュー

堤葎子

【電子限定特典ペーパー付き】美青年を【犬】として飼う話。犬として愛されることが、こんなにも幸せだなんて…無職で女癖の悪いクズ青年。山で遭難していたところを女の子に助けられて彼女が独りで暮らす山中の屋敷に連れていかれる。女の子はシルクという犬をこの世界の何よりも愛していて…しかしその愛犬は二年前に失踪してしまっていた。以来死んだように生きてきた彼女はなぜか青年をシルクと思い込み【犬】として飼い始めるのだ…名作短編集【人生は二日だけ】（徳間書店リュウコミックス）の著者堤谷菜央が今作よりペンネームを堤葎子に改名。

[ポン · ★★★★★]

独特でおもしろい

雰囲気が自分に刺さってとても良かった

＃ほのぼの ＃癒やされる ＃切ない

[くるくる · ★★★★☆]

どう終着させるのか…。

浮気を重ねに重ねて山中に放り出されたヒモ男を拾ったのは、愛犬を失った少女でした。少女はこの男を、自分の愛犬だと思い込んで接し続けます。戸惑う男でしたが、少女が飼い犬(男自身)にそそぐ愛が、今まで自分が享受できなかったものだと気づき、徐々に少女に惹かれていきます。
男が真実の愛を知る美しい物語かと思いきや、少女の不安定な精神が綻びつつある様子も描かれ、常にどこかアンモラルで微ホラーな雰囲気が漂います。この物語をどうやって終わらせるのか、気になってしまう作品です。

＃切ない ＃怖い ＃ダーク