【感想・ネタバレ】座礁 巨大銀行が震えた日のレビュー

あらすじ

大手都銀・大洋産業銀行広報部次長の渡瀬正彦は、新聞記者から大洋産業銀行の総会屋への利益供与の事実を知らされる。巨額融資問題は、やがて大手証券会社を巻き込んだ一大スキャンダルへと発展する。闇の勢力との癒着の歴史に愕然とする渡瀬だったが……。1997年に実際に起きた未曾有の金融事件を基に、“呪縛”に囚われ続け、自壊していく銀行の真実をドキュメンタリータッチに描いた金融情報小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者江上剛の実経験、ほぼノンフィクションと言われる一冊。
古くからの銀行の総会屋への不適切な融資が、公になっていく銀行の物語。

最初の小さな過ちから、嘘に嘘を重ね、誤魔化され、大きな過ちになっていく。
この「呪縛」と言える過ちを正そうと勇気を持って現れた人間も、マスコミの餌となってしまう。

しかし、この大きな事件によって、たくさんの犠牲と数人の勇気があったからこそ現代の銀行は大きく健全化されることになった。

一社会人として思う事は、過ちを隠さない、誤魔化さない勇気は自分だけでなく後輩のためになると言う事。
一度隠してしまうと、必ず大きくなってしまう。自分で倒せないような大きな敵になる前に、立ち向かわなければならない。

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2019年05月10日

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