【感想・ネタバレ】悪党人事のレビュー

渡辺一雄

北浜銀行赤羽支店長に命ず――お客様第一という理想を捨て、妻子との会話も忘れて、過酷なノルマの達成だけを目標に働き続けた柊は、同期で初の支店長職を与えられ、喜びにむせんだ。だが、時期はずれの破格の人事異動の背後には、仕手筋の大物をも巻き込んだ、銀行上層部のある陰謀が隠されていたのだ！銀行業界の恐るべき実態を余すところなく描く迫力の企業サスペンス。

[ブクログ · ★★★★★]

年間200冊ぐらい読むが、この本は久しぶりにヒットの本。サラリーマンの明も暗含めてお手本的な主人公。まさにピカレクスロマン。もっと評価されても良い。読後感もなかなか。宇佐を主役にもっと書いて欲しかった。ちょっと疲れたサラリーマンにホントおすすめです。
宇佐はあとは悪党課長だけですかね。