あらすじ
ホラー作家・最東対地は、大阪の夜凪を舞台にしたホラー小説を書こうとしていた。夜凪とは大阪の五つある色街のこと。取材に訪れた椿夜凪で梅丸という遊女の噂を耳にする。梅丸は複数の夜凪に出没する美貌の女で、血なまぐさい噂がつきまとう。最東は梅丸の謎と夜凪に潜む怪談を集めはじめるが、梅丸の話を新たに収集するたびに、ある不思議な感慨を覚える――。今村昌弘氏、織守きょうや氏、清水朔氏、額賀澪氏、各氏大絶賛!
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Posted by ブクログ
遊郭というか色街である夜凪を舞台にしたホラー小説を書くために取材に赴き各地で語られる怪談を収集する作者最東。そうしていくうちに別々の夜凪で語られる共通の遊女「梅丸」の話を耳にする。
いいですね。ホラーホラーした展開。かかわった人がどんどん消えていったり今までかかわっていた人が全然違う人だったり、とか王道な展開も。
ただこの手の話って「話の畳み方」が難しいですよね。あんまり綺麗にこれまでの怪異に説明がついたらホラーというよりミステリに寄っちゃうし、かといってなにもかもわからないままフェードアウトされてもお話の面白さがなあ・・・・今作もちょっと最後が力技っぽい印象も。作者消えて編集部からのお知らせみたいなのもベタっちゃベタだけどこれもまたお約束ってことなんでしょうかね。