【感想・ネタバレ】心臓の王国のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

何回も笑った!
バリヤードめっちゃ面白かったし、
言葉のチョイスが良くてものすごく読みやすかった!! もし本当にこんな17歳の子達がいたら
M-1準決勝まで行けるんちゃうかと思うぐらい
会話内容が高度で素晴らしかった!
糞パピルスことスマほ、欲しい!
最後らへんはまさかそんな方向に行くとは想像できなかったけど、ぶっ飛んでて私は好き!

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2024年03月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本当の自分の話、うーちゃんを探すところから神威の秘密で号泣。なんの涙なんだろう。鋼太郎の気持ち、言葉が痛いくらいに刺さった。神威の秘密は現実感なくてそこから急展開すぎて驚いて、エンディングまでどうなるのか引き込まれて、最後の最後救われて良かった。本当に良かった。
なんで助かったかとかそんなんはもう分からんけど、助かって欲しかったから良かった。

美しい物語は判断をおかしくする。 今ある戦争とかにも溢れてる。なんかいろんなことでまだ整理つかないけど、読めて良かった。

罵倒する巴に対して、死を前にした患者が
「生き方は選べる、せっかく生きてるのにさ、生きて話せる相手がいるのにさ、君がわざわざ聞かせたい言葉はそれなのか?俺は気づくのが遅すぎた。誰かがもっと早く教えてくれてたら違う生き方ができてたのに。俺は君に教えたからね。生き方は選べるんだぞ」

誰かの脳死を望むこと、臓器移植を望むことについて
助けてと叫ぶなら誰かを犠牲にする覚悟がいる。そこにまだためらいがある。そのためらいがあるからこそ自分は人間なのだ。

犠牲を美化すんな。もしそれを犠牲を払わせるほうが言い出したら、助けを求める側がそういう正当化をし始めたら、、そんなもん人間じゃねぇ

鋼太郎「溺れてないやつにしか溺れてるやつは助けられねぇんだよ。溺れてるやつ同士で、深く理解し合おう、同じ苦しみを感じていると伝えあっても二人で溺れるだけだろ!」神威「けど少なくとも一人ぼっちじゃない、2人で一緒にいられるじゃないか」

巴が一番に拘る理由。一番を喜んでくれる人がいる。その一瞬の笑顔の笑顔のためにならなんだってできるのだ。何が大切なのか、なんのために頑張っているかわかるからこそ、ほっておくことしかできないんだ。

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2023年11月07日

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最初は主人公の1人神威の「せいしゅんしたい」という願いそのもの、ボーイミーツボーイ的な青春学園物。文化祭の千葉モテ大作戦や手淫帳などノリのいいテンポで楽しいはずが、神威の持つ闇が見え隠れする。似非宗教、臓器売買、いらない子などの問題が一気に表れ、鋼太郎の神威と共に生きたい思いに胸が痛くなる。何もかも諦めた10年後に訪れた奇跡のラストに乾杯。

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2023年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

独特の文体で、最初の25ページくらいは
「私はこの本を読み終えることができるのだろうか…(疲れる)」「おばさん、もう若者言葉についていけんわ…」
という気分でした。
が、結論。読み終えました。しかもなかなかの勢いで。

読みにくいと思っていた文体も、せいしゅんの1ページのようだったし、
いきなり普通の文体になると、空気が変わるというか、温度差にやられました。

高校二年生、17歳の夏。鬼島鋼太郎が出会った怪しすぎるアストラル神威と過ごしたせいしゅんのお話。
神威はどっからどうみても変人で、まるで怪しい新興宗教の信者みたい。そんな神威になぜか懐かれた鋼太郎が、今まで隠してきたこと、見ないでいたことを見つめ直していく。鋼太郎の妹は、生まれつき身体が弱い。それを隠して生きていた鋼太郎の、友情と恋と、自分を自由に解き放つ物語……だと思ってたら、最後の最後で大ドンデン返し。神威はマジもんの相当ヤバめの新興宗教の犠牲者で、そこでの教えは「あげれることができれば、愛される。子供は愛されるために生まれてきた」そういうわけで、そこに来た子供たちは健康体でありながら、臓器を一つずつ売られ、最後は心臓をあげて、いなくなっちゃう。
そんな恐ろしいところから、逃げそびれて死んだ神威の復讐を誓った鋼太郎だったけど、そのために自分の全てを殺してきた鋼太郎だったけど、不慮の事故で障害者となり、計画がぱあに。
復讐さえも遂げられず、惰性で生きていた鋼太郎が、もう一度、神威と出会う……んだよね?
という話。

なんかすごかった。
でも、せいしゅんの、変なノリと奇跡みたいな輝きを思い出した。
そういえば、あの頃はお互いしかわからない不思議なノリで笑い合って、はしゃぎあって、ずっとずっと楽しんでた。
人を傷つけることもあったけど、苦しくてどうしようもない時もあったけど、それもまとめてぐちゃぐちゃにせいしゅんだったなあ。
あの苦しみに戻りたいとは思わないけど、最高に楽しかったなあ。

そんなことを思い出した。
この文体は、それを伝えるためにこうして書かれていたのかも。

渡辺、渡邊、綿鍋の、無印、旧字体、オルタナティブって最高やろ…と思いながらおりました。
オルタが歌上手いのも謎すぎる。ヒャーハッってなんなの……wwwwwww

巴への告白シーン、マジで震えました。みんなが巴のことを理解して、そのままの彼女を認めていくシーンとかも胸熱すぎる。巴がみんなに母親の病気を告白したのもカッコよかった。そして、みんなが一体となったのも。
本当に胸熱。せいしゅん!!

そこからの怒涛の展開(神威の秘密まで)は凄かったね…
巴と鋼太郎は何にもならなかったね。でも、鋼太郎は神威がいなくなったあの日に大切なものを全て無くしてしまったんだよね、きっと。だから、恋愛なんて出来なくなっちゃったんだよね。
また二人が出会えて、良かった。

万人ウケするとは思わないが、これは確かに素晴らしい名作です。

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2023年11月10日

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ネタバレ

長かったけど、後半は一気読み。
最初、ファンタジーかと思っていたけど、違った。
臓器売買の宗教団体の話だった。
前半はクスッと笑えるところもあったけど、後半はシリアスな雰囲気。
とても良いお兄ちゃんの鋼太郎が、実は妹が生まれたことによって傷ついていて、そんな自分も消したいくらい嫌いで、だけどそんな本当の自分を消すこともできなくて、「ごめんなさい」と思っている。という箇所が印象的だった。

ラストは、どうやって神威は生き延びて10年後に会見することになったのか、そのへんも詳しく知りたかった。そしたらもっと余韻に浸れたと思う。

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2023年10月02日

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与える子と与えられる子

誰にでも隠しておきたい『本当』の自分がいると思う
作為的だったとしても、鋼太郎と神威が出会えてよかった

せいしゅんだった

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2023年10月01日

Posted by ブクログ

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『こどもはみんな愛されて幸せになるために生まれてくるんだ』

17歳という年は、大人になる一歩手前の、まさに "せいしゅん" 真っ只中の特別な1年なのだ。


最初のプロローグで、なんかカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」っぽいな〜と感じた。
それもあってなんとなく話の展開は想像ついてたんだけど、いざ読み出してみると、あれ?やたらとライトで明るいじゃないか〜!

主人公は高校生の鋼太郎と留学生のアストラル神威(スゴい名前!)の、共に17歳の2人。
神威は今まで経験した事のない"せいしゅん"を味わってみたいのだという。

全500ページほどある中の400ページ弱が、わちゃわちゃした青春小説といった感じ。
それが後半100ページで、急に想像してた重い雰囲気にガラッと変わる。
温度差激しい、、(๑_๑;)

中高生の青春ものは、なんかノリについてけず苦手なんだけど、プロローグ的な部分がどう繋がるのか気になって読み切れた。
それにしても400ページも青春ものは長い〜
展開が変わってからは一気読みだったけど、前半が明るかった分、余計にズシっときた。
なんていうか、これ後半読むと、前半のわちゃわちゃうるさかったとこが生きるって感じかな。

でもなんかな〜〜
読み終わっても手放しで良かった〜とは思えず、むなしさ残るかな。
はぁ〜〜(´•ω•̥`)


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2024年03月29日

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鬼島鋼太郎。17歳。
夏休みのある日、ロングヘアーで白いワンピース状の服に身を包む美青年と橋の上で出会う。
「アストラル神威」と名乗る彼は、『せいしゅん』をするために橋の上から川に飛び込んで溺れそうに。

数日後、神威が鋼太郎の通う高校の同クラスへ転入してくる。
青春を謳歌しようとする神威に巻き込まれながら、鋼太郎と高校生活を送り始める。
神威が乱入したことにより、鋼太郎の人生は大きく変わり始める。
妹の宇以子(うーちゃん)は心臓移植しか生き延びる手がなくて。
それを疎ましいと思う自分が嫌な鋼太郎は、仮面を被っていた。
それを純真に神威が引っ剥がす。

引き換えに、神威の過去を見せつけられる。
生体ドナーとして生きてきた過去。
あちこち傷だらけで、眼球さえも片方無くて。
神威と鋼太郎のアンダーグラウンドの言い争い。
コレが響く。刺さる。
美しい物語は確かに正論だ。
けれど言い表せないモヤモヤもあるのだ。
全てを是としてしまうと、生きてる事を非としてしまう。

神威の転校(行方不明状態)を打破するために、入念に準備して実行しようとした鋼太郎。
大怪我をして、打破を諦めかけた時。
妹がもたらした紙と、tvで見てる臓器売買のニュース。
そこには「しょけーい」、「しゅぽっ!」の発言。
鋼太郎は神威を迎いに行くため、歩き出す。


ゆゆこ氏の軽いノリから始まって・・・
かなりダークなネタ扱ってるな〜って。
第三章から、一気に持って行かれました。
ここはホントにノンストップで。
頭の中は超特急で回ってるのに、気持ちが追い付かない。
楽しかったです。

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2024年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ブロマンス小説が読みたくて手に取った。序盤からラノベ的な文章の青春小説で、高校生のやり取りを読むのがしんどく挫折しそうになったが、この後に展開していくのを期待して読んだ。
命に関しての倫理的な問題、心臓移植、臓器売買、新興宗教、終盤に物語が一気に動き出しすごかった。
これはアニメで観たい。

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2024年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前半と後半の温度差がスゴすぎる!

前半:
青春まっしぐら小説で、男子高校生の昼休み、何気ない放課後、クラスがひとつになる文化祭などキラキラした高校生の話
(主人公の鋼太郎は心臓病の妹がいるけど学校のみんなには秘密にしている)

後半:新興宗教ぶっ倒す小説
もう1人の主人公アストラル神威の両親は新興宗教にハマっててカムイを渡してしまう。カムイは臓器を抜き取られまくってた。鋼太郎は新興宗教を倒すために計画するが事故により頓挫。

総括:
前後半の内容が急展開すぎてびっくり!後味は悪い感じでした。

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2023年10月30日

Posted by ブクログ

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ちょっと私には若すぎた。第一章、第二章のライトノベル的なノリが若すぎて…。これがこの作者の作風なのか分からないが、おそらく「せいしゅん」を最大限に表現していたのだろう。
第三章はガラリと変わり、クライマックスへと向かっていく描き方。臓器移植や臓器売買。主人公の本音や神威の生い立ちなどが明らかになっていくところはぐんぐんと惹きつけられて一気読み。ラストはちょっとよく分からなかったが、ハッピーエンドで終わってよかったかな。

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2023年09月18日

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