あらすじ
謎の異常気象! 連続怪死事件!
その猛烈な吹雪が過ぎ去ると、死体の山が築かれる――
「あらゆるジャンルを覆い尽くす、前人未到の“絶滅”娯楽小説!
“人類絶滅”が絵空事ではなくなった今、本作が描く”犯人“も創作とは言い切れない」
――小島秀夫(ゲームクリエイター)
「どう考えても、必読の一冊」
――村上貴史(書評家)
累計137万部突破「生存者ゼロ」シリーズ著者が贈る、衝撃パニック小説
(あらすじ)
アフガニスタンと中国を結ぶワフジール峠で、中国の国境警備隊が全滅した。
タジキスタン側から登ってきた日本の気象観測隊も、猛烈なブリザードのもとで何ものかの襲撃を受ける。
果たして極寒の山岳地帯でなにが起きたのか。グリーンランドで同様の現象を目にしたプロ登山家の甲斐は、
連絡の途絶えた気象観測隊の救出に協力するよう政府に求められ、研究者とともにワフジール峠に向かうが……
(著者プロフィール)
安生正
1958年生まれ。京都府京都市出身、東京都在住。京都大学大学院工学研究科卒業。
第11回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、『生存者ゼロ』(宝島社)にて2013年デビュー。
現在、建設会社勤務の傍ら、執筆活動を続けている。他の著書に『ゼロの迎撃』『ゼロの激震』(ともに宝島社)、『レッドリスト 絶滅進化論』(幻冬舎)、『不屈の達磨 社長の椅子は誰のもの』(角川春樹事務所)など。
感情タグBEST3
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最近の異常気象や、生物の大量発生、ウイルスの流行などを考えても有り得ない話ではないように思えてしまう。
各地方の調査隊、研究者、警備隊などが相次いで消息不明や謎の生物による襲撃を受ける。
主人公の甲斐は政府からの依頼を受け嫌々ながらも超さに乗り出したが、そこで異様な現象と遭遇する。
人類が絶滅するかもしれない状況でどんな結末になるか最後までドキドキしながら読んでしまった。
Posted by ブクログ
読んでる間中、ドキドキハラハラぞわぞわの、安生氏らしい一冊。
最初のうち、場面転換と登場人物が多すぎて、私の酒浸りの脳みそでは付いてくのが大変で(^ ^; どうにか正しく(?)理解しながら読み終えられたとは思いますが(^ ^;
読んでる間に浮かぶビジュアルは、かなりインパクトが強い。なので、映像化したら「お好きな方にはたまらない」作品になりそうですが... ロケとかちゃんとやると、ものすごく大掛かりになりそうな(^ ^; 全世界が滅亡しかける訳だし(^ ^;
とても楽しくおぞましく(^ ^; 読めましたが、あえて難癖つけるとすると(別につけなくて良いが)、登場人物のキャラがステロタイプというか、どっかで読んだことがある感じばかりか(^ ^; あと「特効薬」も、なぜ全世界で協力して増産体制を取れないのか。政治家のメンツと人類滅亡を天秤にかけたら、つまらんこと言ってないで働けや、ゴルァ...という感じですが(^ ^;
Posted by ブクログ
面白かったです
地球全滅の原因になりうるであろうきっかけが地球温暖化と古代生物とは...
古代生物も自衛隊や軍隊では太刀打ちできない。できるのは知恵あるものだけ
不器用な主人公たちの話でした。読み応えあり
Posted by ブクログ
新生物の脅威に立ち向かう登山家達のSFパニック小説。
このミスシリーズの作品ではある物のミステリーの要素は少なく、どうやって新生物に立ち向かっていくのかというパニック小説の部類と役人と民間人の攻防による人間ドラマ、そして今回の3人の調査人の家族との濃密なやりとりの家族ドラマの軸で描かれている。
新生物の生態の生々しさやそれに襲われ人が亡くなっていく様子がとても怖かったです。その原因になったのも人間の開発というのも現代の問題に繋がってるように感じました。そんな殺伐とした中にも甲斐家の家族仲がゆっくりと修復されていくのはとても読んでいて面白かったです。母親の死をきっかけに気まずくなってしまった関係が少しずつ直っていくのがとても良かったです。
様々な軸が物語を面白くしていて、読み応えがあるので是非読んでみてください。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
甲斐浩一:諏訪部順一
丹羽香澄:種崎敦美
上條常雄:鳥海浩輔
中山誠司:田中秀幸
織田武彦:山路和弘
宮崎:茶風林
村上:千葉繁
甲斐健人:山下大輝
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安生正といえばパニックもの。ゴジラみたいなSF感ではなく、下手したらホントに起きるんじゃないかと思わせる自然の脅威。それぞれの信念を貫く登場人物たち。面白かった。
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ラノベ風のライトな文章がちょっと苦手な私には、すごく好きな書き方の小説だった。
そして地球環境について勉強になる。とにかくなる笑。
淡々とした語り口、短いセリフだけど、大切な人への言葉と思いがぎゅっと凝縮されている。親が子を思う気持ちの描写に、涙がじわじわ滲んだ。
個人的に織田政務官が大好きだったんだけど…!涙
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地球は人類だけのための星ではない。地球に住む生き物たちを我が物顔に破壊しつくそうとしている人類を見過ごすわけがないと感じている。
こんな方法で人類を滅ぼそうとするのかもしれないと同意してしまいそうになる。未知の生き物は生きようとし増えようとしているだけにすぎないのに
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構想は『塩の街』と同じ。
ただ、こちらはよりリアリティーがあり、臨場感がともなう。
『塩の街』三部作も大変人気のあるシリーズですが、有川浩さんらしいドラマティックな視点が多いのに比べ、本作品はいい意味で、みんなが男前に成長していくところがすきでした。
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ネタバレになるので詳しくは書きませんが、人類滅亡の危機を描いた小説です。温暖化が一つの引き金となりますが、リアルでもどんどん融けてる永久凍土かとかから何が出てくるかわからないので、まったくの絵空事ではないと思います。
登山家、研究者、政治家、自衛隊員、そしてそれぞれの家族。それぞれに責任があり、譲れないものがある。そういった人間ドラマも読みごたえがあります。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃハードSFだった
化学考証ガッチリやって、ロジカルにどうホワイトバグがやってくるのかをしっかりやってくれてる。地球凍結のくだりもそう。
わかんないところめっちゃあったけど!笑
だから説得力はあるし、怖い。でもそれは描写、表現が怖いわけではなく。起きてる事情が怖いという。
結局、種明かしをしていくところから、なんとも言えない感じになってしまう。
Posted by ブクログ
パニックエンターテイメントストーリ!
世界を、日本を救うことができるのか?
そこで起きる人間ドラマ、親子のベタなストーリ展開。
こうしたベタなストーリ展開は大好きです(笑)
ゼロ三部作が思い出されます。
グリーンランドで起きた遭難事故。しかしその実態は、惨殺された死体。
さらに、ワフジール峠で連絡を絶った気象観測隊。
いったい何が起きたのか?
その真相を調査すべく、集めらたのは専門家はたったの3人(笑)
プロの登山家の主人公の甲斐、昆虫学者の丹羽、学会からつまはじきされている地質学者の上条。
真相を隠しながら、3人を送り出す政府。
そして、甲斐は同じくプロ登山家の奥さんを山で救助失敗して亡くしている。息子はそんな父親と気持ちが離れている。
そんな設定です。
もう、親子ドラマが想できますよね(笑)
そして、事件の真相は、これまた驚き!
地球温暖化を引き金に発生した古代生物。
これ以上は、ネタバレになるから書きませんが、それらとの戦いになります。
日本を救うことができるのか?
生き残れることができるのか?
クライマックスにむけ、それぞれの想いが交錯します。
甲斐と息子。
自衛隊や政府
最後、甲斐が下した決断は..
しかし、こういう事案ってある意味起こりそう!
地球温暖化で溶けだした表土の下から未知のウイルス発生とかありそうですよね。
近未来の預言書とならないことを祈るばかりです!
Posted by ブクログ
表紙の絵。
なんで手前は雪が積もっているのに、遠くの山々は積もっていないのか?
と思ったら…。
地球環境の変化は、もしかしたら本当にこの小説のような事態をまねくのかも!?しれません…。
Posted by ブクログ
地球規模の壮大なスケールのミステリー。中東とかグリーンランドだったりの秘境が舞台だったので新鮮で、話に入り込みました。地球温暖化、SDGS の先に待ち受けているものとは、、、。
Posted by ブクログ
パニックものとして、未曾有の事態に主人公達がどう立ち向かうか読む手が止まらなかった。
人間ドラマのほうは登場人物達のやり取りが少し淡々としていたためか、あっさり過ぎていたかもしれない……。
ひとりひとりの想いはとても尊いのだけど、そこは少し風呂敷を広げ過ぎた感はあるかも。
ラストは……!
Posted by ブクログ
久しぶりに予備知識無しでタイトル買いしてみました。買った後で気づいたんですが、昔読んだ「生存者ゼロ」の作者さんでしたわ。
てことで嫌な予感しましたが、やはり…。「バグ」ってそっちのバグかい!しかも今回キモさマシマシ。虫嫌いな人はやめた方がいいです。
セカオワ系は好きなので、その点では楽しめましたが、海外の都市が崩壊していく様がどうも淡白というかあっさりすぎ。
あと解決までトントン拍子すぎてなんか拍子抜けでした。
地球温暖化に警鐘鳴らしたさみたいなのも透けて見えてなんかなぁ、という気持ち。
しかし、死ぬならこんな最期は絶対嫌ですね…。
Posted by ブクログ
筆者はゼロ三部作の安生正氏。タイトルにゼロはついていないが、本作も同じようなパニックミステリー。世界のあちこちで惨殺される人達。犯人は?人間や獣ではなく、地球温暖化のために目覚めた古生物であった。それは小さなクマムシのような生物で、人の体内に侵入し、内臓を食い破ってしまう。これに対抗するのが、たった三人の日本人というのは、ちょっと苦しい設定かな。